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岡﨑彪太郎「一回一回を大事に演じていきたい」~羽野晶紀・山西惇とともにおくる、リーディングアクト『一富士茄子牛焦げルギー』2024年上演版が開幕

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(左から)山西惇、岡﨑彪太郎、羽野晶紀

2024年11月7日(木)大阪・松下IMPホールで、リーディングアクト『一富士茄子牛焦げルギー』2024年上演版が開幕した。この度、初日を終えた、岡﨑彪太郎、羽野晶紀、山西惇、演出の河原雅彦からコメントが公開された。

本作品は、画家・絵本作家のたなかしんが2019年に新聞連載として執筆し、第53回日本児童文学者協会新人賞を受賞した「一富士茄子牛焦げルギー」(いちふじなすうしこげるぎー)を原作とし、河原雅彦が「朗読と演劇の中間」とも言える「リーディングアクト」という特殊な形式で演出。3人の俳優が“ぼく”と“おとん”と“おかん”を演じ、時に“語り部”や“ぼくの親友”ともなり、朗読の「声」で紡ぐ世界と、キャストが互いに視線や言葉を交わす「演技」で紡ぐ世界の、両方が体感できる作品だ。

(左から)岡﨑彪太郎、山西惇          撮影:須佐一心

一年の歳月を経て再演に取り組む岡﨑彪太郎は、“ぼく”の初々しさは残しつつ、主演として成長を感じさせる堂々の演技で客席の爆笑と涙をさそった。羽野晶紀は、天性の明るさとユーモアで会場を沸かせながらも、包容力溢れる“おかん”の愛で会場を包みこんだ。今回初参加の山西惇は、独特の怪優ぶりを発揮し、人から鬼からもっと大きなものまで……と様々な役を愉快に演じ切ったが、特に“おとん”ではリアリティのある心に染みる芝居で、観る者を圧倒した。後半ではすすり泣く声も聞こえ、終演後会場を出る多くの観客は優しい表情をしていた。ユーモラスでファンタジックな世界観でありながら、親が子を、子が親を思う気持ちに、心が動かされる。家族のことを想うきっかけになる一作となることは間違いない。

岡﨑彪太郎         撮影:須佐一心

初演(2021年1月)、再演(2022年12月)と回を重ね3度目の上演(2023年12月)では新キャストとして、“ぼく”にLil かんさい(りとるかんさい)の岡﨑彪太郎を迎えた。そして、4度目の2024年版では岡﨑彪太郎、“おかん”羽野晶紀が続投し、新たな“おとん”を第31回読売演劇大賞(2024年)最優秀男優賞を受賞した山西惇が演じている。

羽野晶紀        撮影:須佐一心

山西惇          撮影:須佐一心

本公演は大阪・松下IMPホールにて11月10日まで上演された。その後、11月12日に豊橋・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール、11月19日~21日に東京・ヒューリックホール東京にて行われる。各公演2日前10:00から各公演当日の開演3時間前までイープラスほかにて当日引換券を販売。また各公演、開場時間より劇場窓口にて当日券を販売。

【あらすじ】
おとんとぼく。父子2人の年始の朝から、物語は始まる。
餅を焼きながら聞いていたおとんの夢の話は奇想天外だった。
おとんは、夢の中に出て来た“富士山”に「夢を叶えてあげる」と言われ、とっさに「餅が焦げないようにしてほしい」とお願いしたと話す。そんな馬鹿げた話を聞きながらオーブンの中を見ると、餅は一向に焦げていなかった……。
出演者コメント

■岡﨑彪太郎
初日を終えて、率直にとても楽しかったです。
今回は新たに山西さんが加わり、昨年とは違った空気感のある家族で新鮮に演じることが出来ました。お客様の反応も感じることができて、お客様の涙につられて僕もさらに泣いてしまいそうになりました。舞台はお客様を含め、全員で作り上げるものなんだなと改めて感じました。千穐楽まであっという間だとは思いますが、一回一回を大事に演じていきたいと思います。

■羽野晶紀
ご覧いただいた方に次々に良い感想をいただいて、あ〜やっぱり良い作品だ! しっかり届けるぞ!とあらためてスタッフ出演者、みんな笑顔で初日スタートできました! 毎ステージ、心を込めて演じます!色んな年齢層の方に観てもらいたい! 大阪、愛知、東京、と劇場で待ってまーす!

■山西惇
無事初日の幕があきました。
リーディングアクトという未経験のジャンル、再演を重ねる名作への初参加、とプレッシャーもありましたが、たなかしんさんの素敵な物語をお客様と共有出来た、良い初日だったと思います。何よりお客様の集中力が凄かった!
大阪、豊橋、東京と公演は続きます。羽野さん岡崎さんと三人家族で駆け抜けたいと思います。この素敵な物語が多くのお客様の心に届きますように。

演出:河原雅彦 コメント

「今年もすっごい面白い」
確実にそう断言できます。
初演からキャストをちょこちょこ変えつつ今年で四年連続の公演になりますが、これまで面白くなかったことはただの一度もないですね。
シンプルに作品がとても優れている。あと、これまで公演に関わって下さった出演者の皆さんも。
演出家の僕も毎年楽しませてもらってる感覚です。
新“おとん”に山西さんを迎えた今年の焦げるギーファミリー。ずいぶん心に染みますので、どうぞお楽しみに。

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