うぇるま 「より開かれたクラブに」 住民参加を促進
一般社団法人葉山町スポーツ協会(林俊司会長)が運営する葉山町総合型地域スポーツクラブ「うぇるま」が、本格稼働から2年目を迎え、より地域に開かれたクラブを目指し、新たな試みを始めた。
第一に取り組んだのが「PayitForward(ペイフォワード)」。これは通常のおとな年会費1万1000円を1万2500円にし、差額の1500円を3等分して、こどもの年会費を一人あたり500円安くするという取り組み。今年度はこども会員45人分、全員にいきわたった。ペイフォワードとは日本語で「恩送り」の意味で、これまで周りから受けた恩を、次の世代の子どもたちに送るという思いから考えられた。同クラブは「こうした取り組みに共感してもらえる人が一人でも増えれば、ウェルビーイング(幸福度)が上がる。うぇるまから町民の皆さんへ提案する社会実験です」としている。
また、クラブ運営を行政や民間に依存するのではなく、住民の手で行っていくという意図から、新プログラムと指導者の常時募集も行う。空いている時間に自分の特技を生かして指導者として活動をしてもうらう試み。厳しく審査をしたうえでの採用だが、前田裕司理事は「会員、指導者、うぇるまの全てがwin―winの関係になれる仕組み。住民へのサービスが目的だが、運営も住民が行うことで、開かれたクラブになる」と、その意義を強調した。