パ・リーグ球団別週間MVP ソフトバンク柳町達が驚異的な固め打ち、オリックス杉本裕太郎も好調
柳町がリーグトップのwRAA6.1
プロ野球セ・パ交流戦が始まり、パ・リーグ各チームは4日に全勝したものの8日に全敗し、14勝21敗と負け越しスタートとなった。日本ハムが2位オリックスに2.5差をつけており、4勝2敗と唯一勝ち越したソフトバンクは3位に浮上。西武は4連敗で4位に転落した。
SPAIAでは6月3日から8日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
パ・リーグトップのwRAA6.1をマークしたのはソフトバンク柳町達だ。6試合で24打数14安打の打率.583と驚異的な数字をマーク。交流戦に入ってから3番で固定されており、1週間で7打点を稼いでチームに貢献している。
慶応義塾大から入団6年目の28歳。これまで2023年の116試合出場が自身最多だが、今季は打率.356でパ・リーグ首位打者に立っており、初の規定打席到達も期待できそうだ。日本ハム追撃の旗手となるか。
日本ハム万波中正、楽天・浅村栄斗も上向き
阪神に3タテをくらったオリックスでは、杉本裕太郎がwRAA3.9と好調だ。3日の広島戦で6号ソロを放つなど、22打数8安打の打率.364をマーク。チームを勢いづけるためにも2021年本塁打王の爆発が期待される。
首位・日本ハムでは、万波中正がwRAA3.8でチームトップ。4日の阪神戦で11号ソロ、8日のDeNA戦で12号ソロを放つなど21打数8安打の打率.381を記録した。本塁打数はチームメイトのレイエスと並んでリーグトップを走っており、今季は初の個人タイトルも狙えそうだ。
2勝4敗だった楽天では、浅村栄斗が18打数5安打の打率.278でwRAA3.2。6日の巨人戦では5号ソロを含む2安打2打点をマークするなど勝負強さを発揮した。通算2000安打、300本塁打もクリアし、調子は上向いている。
気を吐くロッテ藤岡裕大、西武は得点力不足深刻
中日に3連敗した最下位ロッテでは、藤岡裕大がwRAA1.6でチームトップだった。4日の巨人戦で3号2ランを含む2安打3打点を挙げるなど16打数4安打。元気のない打線の中で気を吐いている。
4連敗の西武は打者陣から快音が聞かれず、外崎修汰がチームトップとはいえ、wRAA0.1と低調だ。4日のヤクルト戦では2打点を挙げたものの、トータルでは13打数3安打の打率.231。深刻な得点力不足を打破する選手の出現が待たれる。
交流戦はパ・リーグ優勢のシーズンが圧倒的に多いが、今年はやや押され気味。パ・リーグ本拠地で6連戦が組まれている今週に巻き返せるか。
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記事:SPAIA編集部