セ・リーグ球団別週間MVP DeNA山本祐大が12球団トップ!ヤクルト村上宗隆は4発8打点
打率.563、wRAA5.7の山本祐大
プロ野球セ・リーグ首位の阪神は巨人との3連戦に勝ち越し、優勝マジックを22まで減らした。セ界の貯金を独占し、2位・巨人とは13ゲーム差。いよいよ栄光のゴールが見えてきた。
SPAIAでは8月11日から17日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
12球団トップのwRAA5.7を記録したのはDeNA山本祐大。15日の中日戦で1号ソロを含む4安打3打点、16日も2試合連続で2号ソロを放つなど16打数9安打の打率.563と大暴れだった。
京都翔英高からBCリーグ・滋賀を経て入団8年目の26歳。昨季108試合に出場、打率.291をマークしてベストナインとゴールデングラブに選ばれた捕手が、8月に入って月間打率.436と調子を上げてきた。チームも4連勝で巨人に0.5差と迫っており、シーズン最後まで山本の攻守にわたる活躍が期待される。
中日・上林誠知、阪神・大山悠輔も好調
期間中4勝2敗だったヤクルトでは、村上宗隆がwRAA5.1でチームトップ。11日DeNA戦の4号ソロを皮切りに12日、15日、17日と4本塁打を放ち、22打数7安打の打率.318、8打点をマークした。やはり打つべき人が打てばチーム成績も上昇する。ケガに苦しんだ主砲が残り試合で存在感を発揮するか。
2勝4敗だった中日では、上林誠知が22打数9安打の打率.409、2本塁打でwRAA4.4。13日の巨人戦で3安打、15日のDeNA戦で13号ソロ、17日にも14号ソロなど出場した全5試合で安打を放った。
首位・阪神では大山悠輔が好調だ。15日の巨人戦で7号2ランを放つなど15打数5安打で四球も4個選び、wRAAはチームトップの3.1。今季は佐藤輝明と森下翔太の陰に隠れ気味だったが、実績のある5番の上昇はチームにとっても頼もしい。
広島・中村奨成、巨人・丸佳浩も元気
借金10で4位の広島では、中村奨成が22打数10安打の打率.455をマークした。12日の阪神戦で3安打、17日のヤクルト戦で4安打を放つなどバットが振れており、wRAA2.9。すでに自己最多の68試合に出場しており、2017年ドラフト1位がようやく素質開花させるシーズンとなっている。
2勝4敗で借金1となった巨人では、18年目のベテラン丸佳浩が元気だ。13日の中日戦で3号ソロ、17日の阪神戦で4号ソロを放つなど24打数8安打、2本塁打。wRAAはチームトップの2.7で、暑い夏をもろともせず36歳が健在ぶりを示している。
ペナントレースもいよいよ終盤戦。優勝争いだけでなく、CS争いやタイトル争いもこれから佳境を迎える。週間MVPに輝いた選手のラストスパートに注目だ。
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記事:SPAIA編集部