間もなく“黒船”ロピアも…スーパーの「地上戦」を分析!旧西友が続々イオンに
北海道内でも親しまれてきた西友の撤退から約1か月、店舗を引き継いだイオン北海道の店舗が各地でオープンしています。その戦略に迫ります。
この日、店頭に並んだサンマは105円。秋の味覚の柿は95円。
これからの鍋の季節にぴったりの白菜が105円です。
9月末に閉店した西友の店舗を改装し、10月26日オープンした「マックスバリュ宮の沢店」です。
西友時代と比べ、店舗の面積はほぼ同じですが、商品数は「8000種類」から「1万2000種類」と1.5倍に増やしました。
また、プライベートブランド「トップバリュ」商品も取り扱うことで顧客の増加を狙います。
旧西友の店舗は立地が良く、この店は地下鉄「宮の沢駅」直結!
アクセスが良く、仕事帰りの客などの取り込みを期待できるのです。
帝国データバンク札幌支店によりますと、北海道内のスーパーは、「イオン北海道」「コープさっぽろ」「アークス」の3強体制が続いてきました。
しかし「イオン北海道」が「宮の沢」をはじめ、北海道内の西友9店舗を買収したことで、単純計算で約261億円が上積みされることになります。
帝国データバンク札幌支店情報部の渡辺雄大部長は「スケールメリットを追求する、そこにイオングループは強みがある」と話します。
「3大グループの中でも売り上げが若干抜ける可能性があって、さらに規模が大きくなることにつながる」
期待大!?「黒船」ロピアの進出も
今後、北海道内から撤退したイトーヨーカ堂を引き継ぐロピアの進出も控え、北海道内スーパーの勢力図は大きく変わる可能性もあります。
マックスバリュ宮の沢店の稲葉博昭店長は「地域密着型ということで、近隣のお客様に冷蔵庫代わりといったご利用をしてほしいのと、ファミリー層にも楽しくお買い物いただける店になれたら」と話します。
イオン北海道は、今回の宮の沢店に続き、西友から引き継いだ札幌市内の残る8店舗も12月中旬までに順次オープンさせることにしています。
店舗の数やサービスを充実させるいわゆる「地上戦」に宅配などの「空中戦」…。
客のニーズをにらんだシェアをめぐるスーパーの戦いが続いています。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年10月28日)の情報に基づきます。