大和署管内75歳以上 昨年の免許返納は4% 1万4183人中、587人
団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」。大和警察署(森田仁志署長)管内(大和市・綾瀬市)の免許返納件数で、24年に自主返納した75歳以上の後期高齢ドライバーは免許保有者1万4183人の4・14%にあたる587人だったことが分かった。
大和署管内の24年の全体の返納件数は、1106件で、23年よりも62件増加した。
75歳以上は24・2人に1人が返納した計算。年齢別に見ると、70歳〜74歳が最も多く、346件で31・3%を占めた。ついで80歳〜84歳の265件(24・0%)、75歳〜79歳は237件(21・4%)だった。24年に返納した件数のうち、70歳から84歳がおよそ8割を占めた。
過去6年間の返納数は、東京・池袋で高齢ドライバーによる死傷事故が発生した19年の808件から年々減少傾向にある。
同署の交通第一課の担当者は「24年の交通事故の発生状況を見ると、65歳以上の事故が2割以上を占めている。体力の衰えや運転技術の低下を感じたら返納という選択肢も持ってほしい」とした上で、「生活上で車を必要とする人には、返納ではなくサポートカーの購入なども提案している」と話している。