子どもと楽しむ自然の宝庫!「日本最古の植物園」でのひととき【京都市左京区】
京都市左京区にある『京都府立植物園』は、子ども連れの家族にぴったりの自然体験スポット。市内とは思えないほどの広大な敷地と、四季折々の花々が出迎えてくれるこの場所は、昨年100周年を迎えました。公立の総合植物園として、日本最古の植物園でもあります。
今回は、小学1年生の子どもと一緒に実際に訪れた体験をもとに、園内の見どころや楽しみ方をご紹介します。
アクセスも良好! 広々とした園内でのびのびと
『京都府立植物園』は、地下鉄・北山駅から徒歩すぐの場所に位置しており、アクセスは抜群。北大路通に近い正門には、駐車場も完備されているので車での来園も安心です。
園内の広さは、なんと甲子園球場6個分の約24ヘクタール! お散歩がてらに自然を満喫するのはもちろん、小さな子どもが思いきり走り回れる広さです。
見どころ満載! 子どもも大人も楽しめる工夫がいっぱい
まず訪れたいのが、『ばら園』。ここには約320品種のバラが植えられており、フランスやドイツなど世界各国の品種が咲き誇ります。
いろいろな種類のバラを揃えることで、5月~11月の間、いつ訪れても、いずれかの品種のバラを見ることができるよう工夫されているのだそう。その香りと色とりどりの景色は、大人も子どもも思わずうっとり。
また、園内には『未来くん広場』や『どんぐりーんらぼ』など、遊具も充実。特に『どんぐりーんらぼ』には、子どもが植物に対して興味を深めたくなるプチ知識が点在しており、遊びながら学ぶことができます。
木陰が多く遊びやすい空間づくりは、植物園ならでは。過ごしやすく心地良い時間が流れます。
さらに、『未来くん広場』の隣にある『きのこ文庫』という施設もユニーク。屋外にある大きなきのこ型の本棚を開けてみれば、たくさんの本がびっしり!
外にあるベンチに座り、風を感じながら本を読む経験は、まるで物語の主人公になったかのよう。また、『きのこ文庫』には、世界100カ所のうち日本で唯一『京都府立植物園』にビル・ゲイツ氏が感銘を受けた5冊の本が寄贈されています。
自然の木を活かした遊び場も、植物園ならでは。『大芝生地』と『沈床花壇』の間には、8年前の台風で倒れた木々の一部をあえて置いてあります。倒れた木に登ったり、木に抱きついてみたり。子どもたちが自然に触れながら遊べる、貴重なフィールドとなっています。
晴れた日には、『大芝生地』にレジャーシートを広げてピクニックもおすすめ。『京都府立植物園』はお弁当の持ち込みもOKで、『森のカフェ』では『カレーライス』(600円)や『ケーキセット』(570円)などの軽食も楽しめます。
『植物園会館』では紙おむつも販売されており、授乳室も完備。ベビーカーや車椅子は、台数に限りがあるものの、無料で貸し出しも可能です。子育て世代にも優しい配慮が、うれしいポイント!
子どもも大興奮の「観覧温室」
『京都府立植物園』で見逃せないのが、『観覧温室』。日本最大級の広さを誇り、世界の熱帯植物が観賞できます。
入館すると出迎えてくれるのは、世界一大きい花としても有名な『ラフレシア』。「これ、キャラクターで見たことある!」と子どもも大興奮です。
『観覧温室』を歩いていると、右を見ても左を見ても、不思議な植物であふれています。マングローブを構成する植物の一種である『サキシマスオウノキ』の根っこは、まるでリボンのように薄く、高さがあります。
訪れた当日は、『パリコウレア トメントサ』が見ごろに! 英名は『ホットリップス』と言い、その名の通りまるで唇のよう。その日の見ごろの植物は、随時インスタグラムで更新されているので、訪れる前にチェックしてみてくださいね。
歩き進めていると、『バナナ』や『カカオ』など、身近なのに生態を知らない植物がもりだくさん。
『ウツボカズラ』などの食虫植物もあり、植物への興味が留まるところを知りません!
『アリュオーディア ドュモサ』を見ながら、「この植物は、メドューサのもとになったのかな?」など、想像力をわき立てる植物がたくさんあります。
おもしろい植物だけではなく、ため息が出るほど美しい植物もある『観覧温室』。暗闇にライトを当て、夜にしか咲かない花を見ることができたり、見どころ満載でした。
詳細情報
京都府立植物園
住所:京都府京都市左京区下鴨半木町
電話:075-701-0141
開園時間:9:00~17:00 ※入園は16:00まで【観覧温室】10:00~16:00 ※入室は15:30まで
入館料:一般500円/65歳以上・高校生250円
休園日:12月28日~1月4日
イベント名:LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル キョウト)
開催期間:2025年5月24日(土)~2026年3月31日(火)
営業時間:【2025年5月~8月】19:30~21:30 ※最終入場20:30【2025年9月~2026年3月】18:00~21:30 ※最終入場20:30
料金:大人(高校生以上)2,500円/小人(小・中学生)1,200円/未就学児は無料
不開催日:月曜日
ライター・ikeariのひとこと
『京都府立植物園』は、自然の中でのびのびと遊び、学び、癒やされる。家族にとって理想的なスポットです。広い敷地と多彩な植物、子どもが遊べる場所や施設の充実など、一日中いても飽きることがありません。次の休日には、お弁当を持って家族で訪れてみてはいかがでしょうか。
文/ikeari
【画像】京都府立植物園/ikeari
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