画家「品川亮さん」の人生哲学を谷口キヨコが紐解く!【京都市】
KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2024年12月14日(土)の放送では、画家・品川亮さんに話を伺いました。
Profile:画家・品川亮さん
今回ご紹介する品川亮さんは、日本絵画を世界に向ける現代美術アーティストです。
箔や岩絵具などの素材を使い、狩野派や琳派の様式といった伝統的な「日本絵画」に新しい技法を加えることによって、その可能性を追求しています。
大阪府豊中市出身で絵画に向き合うようになったのは大阪にある美術科の高校に入学したことでした。当時は油絵を描いていましたが、京都市立芸術大学を受験するも失敗。もともとルネサンス期のイタリア絵画が好きだったので、本場で絵画を学ぶためイタリアへ渡航を決断しました。
現地で見た数々の絵画に感動しましたが、そのほとんどが宗教絵画でした。もともと持つ文化のベースが異なるため、その全てを理解できないと悟り帰国後、京都造形大学(現:京都芸術大学)の日本絵画コースに入学しました。
大学在学中、交換留学でスイスに訪れた際に現代美術の中で日本画が置かれている状況を知り、新たな表現を模索していました。そんな中で生み出したのが「simplification(単純化)」シリーズ。日本人は「漢字」を「ひらがな」にしたように文化を咀嚼し単純化して表現することを得意としていますが、そのインスピレーションから花の形を単純化して書く作品を創作しています。先人たちが素晴らしい絵画を残したように、未来に自分の作品を残すことを目標に創作を続けています。
文/KBS京都
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2024年12月14日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。