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赤ちゃん誕生をマチのみんなが花火で祝福 愛情いっぱいに迎え35年目【北海道・愛別町】

Sitakke

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地元で生まれた赤ちゃんの誕生をマチぐるみでお祝いする愛情いっぱいの取り組みが、住民らの手で受け継がれています。

北海道愛別町の乙竹禾好(わこ)ちゃん(4か月)。

このマチでは、赤ちゃんが生まれるとみんな大喜び。お祝いの花火が打ち上がるのです。

大きな花火の音と光にマチの人から拍手と歓声が上がります。

「赤ちゃんが生まれたんだなって、嬉しくなりますね」

「愛別の子が増えたんだと思います」

母親の乙竹美冴さん(27)は「ちょっとジーンと来るというか特別な花火に感じました。みんなにお祝いしてもらって温かい気持ちになりました」と胸いっぱいです。

誕生祝いの花火をボーンと打ち上げるから、地元では『HAPPY BORN』と呼ばれています。

始まったのは1990年。
町民らが集まった飲み会、その名も「祝っちゃる会」の仲間に赤ちゃんが生まれ、花火を打ち上げたことがきっかけです。

それがいつからか仲間だけではなく、マチに赤ちゃんが生まれたら有志で費用を出し合って花火でお祝いするようになりました。

祝っちゃる会の中富崇さん(45)は「町の宝ということで人口が減ってきてますけども、1人1人『生まれてきてくれてありがとう』という気持ちは変わらない」と話します。

マチみんなからの「おめでとう」

花火が上がった瞬間はマチのあちこちで拍手と歓声が起きる

今では、マチで暮らす子どものほとんどが花火の祝福を受けました。

このマチで生まれた羽野愛梨さん(9)もその1人。

「おめでとうとかそういう気持ちでやってるのかなって思う。すごいいいことだなと思う」

『HAPPY BORN』が始まって35年。

愛別町の人口は約2400人とピークの4分の1にまで減り、去年花火が上がったのは1回だけでした。

新たな町民の誕生は、マチの希望でありみんなの大事な宝です。

「子どもの誕生をお祝いするということなんで変わらないですし、むしろだんだん減ってきているからこそ、この機会は本当に貴重なことかなというふうに思います」

中富さんはそう言って目を細めていました。

命の誕生をみんなで祝う「HAPPY BORN」。

愛情いっぱいの花火の音は、いつまでも赤ちゃんの心に響いています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年5月5日)の情報に基づきます。

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