潜在的な友釣りファンを掘り起こせ!【わかやま友釣り塾】10年目の釣り教室が参加者倍増!
高齢化が進むアユ友釣りの世界にフレッシュな風を吹き込む事業として注目される「わかやま友釣り塾」(主催:和歌山県内水面漁業協同組合連合会)。
新たな友釣りファンを基礎からしっかりと育てるこの釣り教室は平成28年にスタートした。コロナ禍で2年間の活動休止期間はあったが、これまで定員の20名前後で継続してきた。
定員の2倍近い応募者。アユの友釣り人気は上昇中!?
第8期生となる今年の塾生の応募数は定員の2倍近い36名。主催者の内水面漁連からはうれしい悲鳴が上り、関係者で協議した結果、参加希望者全員を受け入れることになった。
友釣り塾の一番の魅力は、全国トップレベルの名手から技術や所作を学べること。塾長は友釣りに精通する(株)つり人社の鈴木康友会長が務める。塾生は4つのグループに振り分けられ、福田眞也、森岡達也、宮井孝和、喜多幅武の4名手がそれぞれのグループで講師を務める。
友釣りの長い竿や極細の仕掛け、活きたオトリの扱いは初心者には難しい。やはりベテランから手取り足取り教えてもらうことが上達の近道だ。
複数の初心者を1人で指導することは難しいが、それを可能にしてくれたのが卒業した塾生たちの講師サポートだ。塾生はほぼマンツーマンでアドバイスを受けられるほど指導体制は毎年強化されている。
卒業生の中には全国大会のファイナリストに残る人も出てきて、卒業生の企画で懇親イベントが開催されるなど、友釣りを楽しく続けるためのサークルとしての活動も大きな魅力になっている。
今年の塾生の居住地は大阪府(19名)と和歌山県(9名)を中心に近畿一円と、愛知県が2名。女性が8名とこれも過去最多となっている。
受講申し込みが増えた要因は充実した指導体制による口コミや、SNSでの情報発信、各協賛メーカーからの仕掛けや小物類の提供、竿や引き舟などの必需品のレンタルサービスなどさまざまなことが考えられる。
友釣り塾は漁業関係者と釣具業界、釣り名人のコラボ事業でスタートし、卒業生の協力でさらに成果を上げている。
釣りファン育成のモデル事業として、他の地域や異魚種の釣りジャンルでもこのような活動の広がりを期待したい。
関連ページ → 鮎の国わかやま 入れ掛かり案内書(和歌山県内水面漁業協同組合連合
【岸裕之】
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