北山宏光主演、舞台『醉いどれ天使』のメインビジュアルが解禁 渡辺 大、横山由依・岡田結実ら全キャストも決定
2025年11月~12月、東京・明治座、その後、名古屋・御園座、大阪・新歌舞伎座にて上演される、舞台『醉いどれ天使』の全キャストが決定した。また、撮り下ろしのメインビジュアルと出演者のコメントも公開された。
日本をはじめ世界中に大きな影響を与えた名匠・黒澤明と、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎。後に次々と傑作を生み出すことになる二人が初めてタッグを組んだ映画が『醉いどれ天使』。戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をいきいきと描いた映画『醉いどれ天使』は、黒澤明監督による力強く斬新な世界観と三船敏郎の荒々しくも繊細な演技が絶賛され、今なお世界中で愛されている。
この度、新たなスタッフ・キャストにより、25年舞台版として『醉いどれ天使』の上演が決定。『醉いどれ天使』は今も傑作として語られる映画版、そして48年に映画とほぼ同じキャストとスタッフが集結し、舞台作品として上演され、その後21年にも舞台版が上演された。それぞれの作品が持つ魅力を引き継ぎながらも、本公演では、新たな視点で『醉いどれ天使』の世界を紡ぐ。映画でも印象的なダンスシーン、圧倒的な音楽、そしてライブならではのフィジカルでエネルギッシュな表現を満載に、戦後の人々が命を燃やすように生きる姿を濃密に描き出す。
脚本は、前回に続き蓬莱竜太。演出は、映画にとどまらず、演劇、オペラ、コンサートなど、ジャンルを越えて活躍する深作健太。三船が演じた闇市を支配する若いやくざ・松永は6年ぶりの主演舞台となる北山宏光が挑む。
そして全キャストが発表された。松永と対峙する酒好きで毒舌な貧乏医師、真田は時代劇から現代劇まで、その繊細かつ大胆な演技で、幅広い役柄を表現する渡辺 大。松永と同郷で彼に思いを寄せる、ぎんは、「AKB48」の2代目総監督を務め、21年の卒業後は俳優として精力的に活動する横山由依と、子役時代からバラエティやテレビドラマを中心に活躍し、今作が舞台初出演となる岡田結実がWキャストで彩る。松永の恋人でダンサーの奈々江は、24年の「乃木坂46」卒業後も、その類まれなキャラクターを武器に新たな魅力を発信する阪口珠美。真田の診療所に住み込む美代は、数々の話題作に出演し、シリアスもコメディも変幻自在に演じ分ける実力派、佐藤仁美。松永の兄貴分、岡田は、長い芸歴で培った確かな演技力で、独特の存在感を放つ大鶴義丹が務める。
戦後の混沌とした時代を背景に、不器用ながらも人間味あふれる登場人物たちが現代に生きる我々に問う本公演に注目しよう。
出演者コメント
■渡辺 大
このような素晴らしい作品に携われる事を光栄に思います。
そして真田のような役をやらせていただける歳にもなれたのか、と感慨深くもなりました。
キャスト、スタッフ全員のエネルギーがぶつかり合う舞台になれるよう、全力でこの作品と対峙していきたいと思います。
80年近く経っても色褪せない名作の魅力をお客様にお届けいたします。ぜひ、よろしくお願いいたします。
■横山由依
長い間、多くの方に愛されてきた『醉いどれ天使』という作品に関わらせていただけること、とても嬉しく思っています。
今の時代にこの物語をお届けできることにも、大きな意味があると感じています。
劇場に足を運んでくださった皆さまに「来てよかったな」と思っていただけるよう、心を込めて、“ぎん”という役と丁寧に向き合っていきたいです。
東京、名古屋、大阪と3都市でこの公演ができるので、より多くの皆さまにご覧いただきたいなと思います。
■岡田結実
歴史ある『醉いどれ天使』という作品の舞台に立てることが、なによりも嬉しく心から光栄に思います。
蓬莱竜太さんの脚本を初めて読んだ時、深作健太さんと初めてお話しさせていただいた時から、ぎんとして、役者として、いち人間として、この作品を今の時代を生きる人にどう届けられるか毎日考えております。
生きるということは、愛するということは、幸せになりたいと願うことは…
答えも正解もないこの時代の人間だからこそ出来る表現を模索し、北山さんを始めとする素晴らしいキャスト・スタッフの皆様と共に、今だからこそ届けられる舞台『醉いどれ天使』をぜひ楽しみにしていただきたいです。
■阪口珠美
奈々江役を演じさせていただきます、阪口珠美です。
日本映画史に残る『醉いどれ天使』の舞台に出演させていただけると聞いた時は驚きと不安でいっぱいでした。
同時にこの作品で歴史ある劇場に立たせていただける事は私にとって大きな挑戦になりますし、皆さまからたくさん学ばせていただけるチャンスだと思いましたので、この上ない程の気合も入りました。
生きることに必死にならなければいけないと思って頑張っている姿が切なくもありそんな感情も大切に演じられたらと思っています。
映画では戦後間もない時代の女性達が逞しくてエネルギッシュに生きている姿も印象的だったので私も生の舞台で妖艶で魅力的な踊り手、奈々江をエネルギッシュに演じて皆さまに気持ちが伝わるように全力で挑みたいと思います。
よろしくお願いいたします。
■佐藤仁美
とても男らしいというか、とても男くさいというか、男!!!! というイメージの作品だなと思っています。
その中で、愛嬌があって色気があって、どこか儚く、芯の強い、愛される女性を演じられたらなと思っています。
初めて共演させていただく方も多いのですが、素敵な作品になると思います。
男!!!! の匂いを存分に出して、刺激を与えてくれるのではないかと、緊張と楽しみでいっぱいです。
素敵な作品になるように、楽しんでいただけるように、頑張ります!
■大鶴義丹
松永の兄貴分、私が演じる岡田、彼が放つ静かな暴力性は、松永にとって、恐怖と憧れが入り混じったものです。虚勢ではなく、冷酷な本物です。令和の今からは想像もできない、戦後というカオス。そんな激しい時代を自由に生きた、岡田という怪人。今の時代を生きる私が、彼に近づくためには何が必要で、何が不必要なのか。この猛暑のなか、そんな難問に心を踊らされながら、これから始まる稽古に思いを巡らせています。