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2度目の出産は余裕!のはずが、新人看護師さんで“ハプニング続出”な奮闘記

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NikonShutterman/gettyimages
2歳違いの兄弟を育てた、ママライターのてんてんです。長男が1歳で、私が31歳の時に次男を妊娠し、再び神戸で里帰り出産をすることにしました。1人目の出産は36時間以上の超難産で、想像をはるかに超えた壮絶な痛みにパニックになり、納得できる出産になりませんでした。

その反省をふまえ、「今度こそちゃんと自分を見失わないように、陣痛を乗り切るぞ!」と張り切っていました。

担当の看護師さんは、ベテランと新人のコンビ!?


次男がおなかにいた時に震災があったため、道路もまだ整備されていない部分があり、「軽い陣痛でもあったら、念のため早めに入院してください」と先生に言われていました。

そこで予定日を過ぎ、「ちょっと痛いかな」というタイミングで、長男を実家の母に預け病院に入ることにしました。

入院してから半日くらい経って夜も更け始めると、本格的な陣痛がやってきました。私の部屋を担当してくださった夜勤の方は、まだ看護師さんになって間もない感じのかわいい新人さんと、ベテラン風の60歳前後の貫禄のある看護師さんの女性コンビでした。

陣痛がくるたびに新人さんが飛んできて、おぼつかない手つきで陣痛を計測するベルト(分娩監視装置というらしいです)をおなかに巻いて、「まだまだ陣痛弱いですね、また来ますね」と言いながら部屋を出ていきました。

見るからに“いっぱいいっぱい“な感じで、陣痛に苦しみながらも、「この新人さんは朝まで頑張れるのかしら」と少々心配になったりしていました。

いよいよ本格的な陣痛スタート! 新人看護師さん苦戦


夜も更け、陣痛も徐々に強くなっていきました。1人目の時はかなりの難産だったので、微弱陣痛という名の強烈に痛い陣痛が1日以上続いた経験上、「いやいやこんなもんじゃない、もっと痛かったはず」とひたすら我慢していました。

それでも骨盤が割れそうに痛くなってきて、「腰が痛いんです」と回診に来てくれた新人さんに伝えると、「はい、わかりました」と、戻ってきたその手には湿布が。

「うーん、ちょっと違う気がする」と思いながらも、湿布を腰に貼ってもらいました。「湿布を貼ってくれるより、一番痛い腰をぐっと押してくれるとか、さすってくれたりしたらうれしいのになあ」と、陣痛がくるたびに思っていましたが、なんだか申し訳なくて頼めませんでした。

出産間近。ベテラン看護師さんの登場に、一安心


朝方になって陣痛の間隔も短くなり、ひとりでは我慢できなくなる痛みが続きました。「でも、長男の時はもっと痛かったしなあ。まだ出産までは時間かかるかも」と思っていましたが、急に子どもの頭がぐぐっとさがってくる感じがしました。

新人さんにその旨を伝えると、またまた陣痛計測ベルトを取り出してゆっくりとおなかに巻き、「まだまだ弱いですね」と。「いやいや陣痛の強さはもうええから。赤ちゃん出てきそう!」と言っているその時、ベテラン看護師さんが登場。

ささっと内診し、「ちょっと!もう頭がそこまできてるじゃない!早く分娩室へ連れて行って!!」と。私も「やっぱりそうだよなー」と思いながらも、救われた気持ちでホッとしました。

“前処置はどうした?“ 再び新人看護師さん登場


分娩室に急いで入り、出産間近だというのにまだ何の前処置もしていないことに気づいた新人さん。バタバタと血管確保の針を手首のちょっと上のあたりにぶすりと刺し、導尿の処置もしてくれました。

「なんだか腕に刺した針が痛い。でも子どもはもう生まれそう。ちょっと痛いだけだから、とりあえず我慢しよう」と思っていると、ポンと次男が誕生しました。

翌日も針を刺したところがどんどん痛くて、動くたびにひりひり。24時間後に抜いた時に見てみると、皮膚から血管まで1cmくらい間があいていました。皮膚がずっとひっぱられてギャザーがよったみたいになっていたので、あんなに痛かったんだなと納得しました。針の穴が裂けなくてよかった。

40週4日。3095g、50.9cmで次男が誕生しました。3時間51分の超安産でした。1人目の出産は36時間以上陣痛で苦しんでいたので、今回は痛みに対する覚悟もあり、新人看護師さんの奮闘ぶりも冷静に見ていられました。出産は人それぞれ。そして1回1回違うと言われていましたが、まさにその通りでした。
2人目の出産が軽かったので、3人目も欲しくなりましたが、また男の子の予感がしたのであきらめました。

[ てんてん * プロフィール]
神戸市出身で、現在千葉県在住。劇団員時代に知り合った帰国子女の夫と29歳で結婚。会社員になった夫の転勤で引越し、子どもの転校を数度経験。息子2人も手を離れ、今は夫と年間百本越えの映画を観るのが楽しみです。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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