全国からファンが押し寄せる♪尼崎・杭瀬『寶屋遊亀』の落第忍者乱太郎どら焼き尼崎市
昭和3年に暖簾を掲げ、創業97年を迎えた和菓子屋『寶屋遊亀(たからやゆうき)』(尼崎市)。老舗ならではの伝統を受け継ぎながらも新しいことにチャレンジし、今回は人気漫画「落第忍者乱太郎」が描かれたどら焼きを紹介します。
現在は3代目の店主・箕浦さんが切り盛り。看板商品のどら焼き「神輿(みこし)」が“尼みやげ”に認証されるほか、直近では兵庫県などが主催する「令和6年度ひょうごいいね!お店表彰」においても入賞に選ばれました。
一方「落第忍者乱太郎」を生み出した漫画家・尼子 騒兵衛(あまこ そうべえ)さんは尼崎市出身。地域に根付いた2者がタッグを組んで生み出した「どら焼き」は、3個入り・6個入り・12個入りの3種類で展開されています。
2024年5月に発売して以来、現在でも多いときで1日3000個以上売り上げているのだとか。タイミングによっては完売してしまうこともあるため、確実にGETしたい人は事前に電話予約がおすすめです。
「落第忍者乱太郎」に登場するキャラクターの名前は、尼崎の地名から名付けられており、遠方から聖地巡礼に訪れるファンも多数。その一環からキャリーバッグを引いて同店にやってくる関東や海外からのお客さんもいるそうです。
「落第忍者乱太郎」のメインキャラクター「乱太郎」「きり丸」「しんベヱ」の仲良し3人組が登場。
「乱太郎」は“粒どらやき”、「きり丸」は“抹茶どらやき”、「しんベヱ」は“白粒どらやき”といった、それぞれのキャラクターらしい味で展開されており、今にも3人の笑い声が聞こえてきそうです♪
“和菓子離れ”が進んでいる若い世代にも食べてもらいたいと、一般的などらやきにくらべ、生地のやわらかさや甘みを意識して開発。まるでカステラのようなしっとりふわふわな食感が楽しめます。
1つあたり直径約7センチとやや小ぶりで、1人で飽きずに3種類、気軽に食べられるところもポイントです。
焼き印のデザインにも力を入れ、1番大変だったのが“きり丸の髪の毛”。温度や押すときの力が強すぎると、焦げてイラストがつぶれてしまうため、1000回以上練習に励んだのだとか。尼子先生と何度もやりとりを重ね、その結果全員が納得する状態で店頭に並べることができました。
「きり丸」(抹茶どらやき)は、外国人にも手に取ってもらいやすいように宇治茶を使用。火が通りすぎると風味が損なわれてしまうため、あんこを入れるタイミングを調整しながら、抹茶の風味を生かす工夫を行ったそうです。やや渋みがあり、最後には爽やかな余韻が広がります。
「乱太郎」(粒どらやき)は、北海道十勝産の小豆を使い、あえて“あんこらしさ”を抑えて仕上げています。粒は感じられますが、ねっとりなめらかなテイストとほどよい甘さで食べやすい逸品。
「しんベヱ」(白粒どらやき)は、北海道大手亡豆(おおてぼうまめ)を採用。ごろんとした食感を残すため、豆を割らないように、落し蓋をしながら動かさず炊くところに注力しているのだとか。こちらは子どもも食べやすいスイートな味わいです。
名物どら焼き「神輿」に続き、今年2月「落第忍者乱太郎 どら焼き」もめでたく“尼みやげ”に選ばれました!
同商品は本店のほか、「寶屋遊亀 あまがさき阪神百貨店」や「アル・プラザあまがさき」「あまがさき観光局」で販売。“お土産を買いに来た行き帰りで尼崎の街並みを楽しみ、好きになってもらえたら”との思いで、あえてネットでの販売は行っていないのだそう。※ふるさと納税のみ購入することができます
箕浦さんは「コーヒーや紅茶にも合うような味に仕上げているため、“和菓子ってこんなにおいしかったんだ!”と気づいてもらえるとうれしい」と話してくれました。
場所
寶屋遊亀(たからやゆうき)
(尼崎市杭瀬本町1-18-20)
営業時間
9:30~17:30
定休日
不定休(基本木曜日)