京都〜上野・東京ディズニーリゾートを結ぶ高速バス「千葉中央バス」乗車記! 3列独立シートで疲れも回復
千葉から東京ディズニーリゾートを経由し、京都との間を結ぶ「千葉中央バス」の夜行バス。今回は東京の上野から乗車して京都駅まで出かけてきました。車内はテーマパーク帰りの人でほぼ満席。朝までぐっすり眠れた設備やサービスを紹介します。
千葉中央バスの高速バス「京都~上野・東京ディズニーリゾート線」とは
千葉県緑区に本社がある千葉中央バス運行の夜行バス、京都〜上野・東京ディズニーリゾート線。
関東方面は千葉県の鎌取駅、鎌取インター(パーク&バスライド)、JR千葉駅、海浜幕張駅、東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、西船橋駅、東京スカイツリータウン前、京成上野駅に、関西方面は滋賀県の大津駅、京都府の山科駅、三条京浜、四条烏丸、京都駅に停車します。
東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、東京スカイツリータウンと、名所3カ所に乗降できる京都方面から遊びに来る人にはとっても便利な夜行バスです。
東京ディズニーリゾートに到着するのは朝の7時台、帰りは夜の21時台なので、1日しっかり遊んで夜のショーまで満喫してから帰ることができますよ。
もちろん、東京から京都観光に行きたい人にもオススメのバスです。
3列独立シート・Wi-Fi・トイレつきの車内設備とサービス
外観はホワイトを基調にブルーとレッドのラインが入ったさわやかなデザイン。
車内は3列独立シートです。運転席の反対側からA・B・Cとなっています。
A・Bは縦に10列、Cは真ん中にトイレがあるので8列、合計で28人乗車できるのですが、Aに座った人がトイレに行きやすくなるよう、Bの前から5列目の席5Bは空席としているそうです。
A・C席には通路側に足元までのカーテンがあり、閉めるとかなりプライバシーが保たれます。それでいて上の部分は網目になっているので、トレイ使用中のランプなど車内前方の案内は座席に座ったまま確認できるようになっていました。
窓側のカーテンはマジックテープでしっかりバスに固定され、外からの灯りを遮断! 眠りを妨げる光が入ってくることもありません。
シートの前面には小物がかけられるフック、手元を照らすライト、網ポケット、ドリンクホルダーなどがあります。網ポケットにはWi-Fiの利用方法や諸注意が書かれた案内が入っていました。
コンセントとUSB充電ポートは左右のひじ掛けの下。USB、コンセント、どちらでも充電できるのは助かりますね。足元はフットレストとレッグレストが足の疲れを癒してくれます。スリッパがあるのも嬉しい! 靴を脱げるだけで全然違いますよね。
座席の上部も写真で紹介します。頭上の荷物置き場は高さがあってSサイズのスーツケースも置けそうです。お土産もたくさん買えますね。
気になるトイレはこんな感じ。
水洗トイレで中は広め。ほとんどが高速道路を運行するので、揺れも少なく安全に利用できました。
トイレへ下りて行く階段の前には給水機もありました。
上野駅から京都駅まで乗車
実際に東京・上野から京都駅まで乗車しました。
上野の乗り場は京成上野駅前。JR上野駅からは不忍口を出て徒歩2分ほど。私は東京メトロ銀座線で出かけたのですが、地下通路を通って7番出口の階段を上ったら、目の前が不忍口でした。
バス停のまわりは商業施設も多く賑やかでしたが、夜22時を過ぎると人通りも少なくなってきます。バスの出発時刻は23時10分。そこで私は上野の森さくらテラス店1階に入っている「タリーズコーヒー」で、時間まで過ごしました。ここからバス乗り場までは歩いて約2分。お店は23時まで営業しています。
同じくバス停から徒歩4分ほどの「サイゼリヤ 上野広小路店」は、朝5時まで営業しています。こちらも女性ひとりでも安心して過ごすことができます。
バス乗り場の目の前にはファミリーマートがあるので、車内用のペットボトル飲料などはこちらで購入できます。
23時過ぎにはバスが到着。乗車票を提示して車内に乗り込みました。大きな荷物がある人はトランクに預けてから乗車(私はネットが不安定な場合を想定して、いつもスクショを撮ってそれを見せています)。
上野駅から乗る人は数名で、車内では既に多くの人が眠りについているようでした。
途中下車は0回!
23時10分に京成上野駅を出発すると、23時20分頃には首都高へ。あっという間に消灯となりました。
車内では、各バス停の到着予想時間、ドライバー2名で交代しながら運転すること、そのため途中3回SAなどで休憩しますといった内容のアナウンスがありました。そして、休憩時間は車外に降りられないというアナウンスが!車内にトイレがあるので、停車しても降りることはできないそうです。
車内ではフリーWi-Fiが利用できるので、バスが停まるたびに地図を確認。神奈川県の海老名SA、静岡県の遠州森町PA、滋賀県の甲南PAの3カ所で休憩していました。車外に降りることもないので、いったん目を覚ましても、すぐにまた眠りにつき、朝までぐっすり眠ることができました。
乗車中一度も車外に出ないというのは、聞いたときビックリしたのですが、「休憩のたびに目が覚めて眠れなかった」という声も時々聞くので、眠りたい人にはとってもありがたいですよね!
もしかしたらヘビースモーカーの人には辛いかもしれませんが。眠ってしまえば大丈夫だと思いますよ。
京都駅に到着
高速道路は渋滞もなく順調に進み、最初の大津駅には予定の5時45分よりも15分ほど早い5時30分に到着。ここで、ディズニーの袋を持った人たちがたくさん降りて行きました。
終点の京都駅八条口も6時40分の予定が6時20分には到着。京都駅八条口の高速バスターミナルは、駅が目の前でとっても便利でした。早朝から営業しているファストフード店やカフェもあり、この日はゆっくり朝ご飯を食べてから観光へと出かけました。
トイレ前の席には予想外のメリットが
今回私はトイレの前の3Cの席を利用しました。予約するとき、ほぼ埋まっていて空いている席が少なかったんです。乗るまでは「利用する人の音がうるさいのでは? 匂いに悩まされるかも…」と不安だったのですが、実際乗ってみたら音もほとんど気にならず、匂いはまったくありませんでした。
なにより感動したのが後ろに人がいないので、思いっきりシートをリクライニングできること!心置きなく最大限に倒して眠ることができました。タイヤから離れているので振動も少ない! これは予想外のメリット!
人気のなかったトイレ前の席ですが、ここだけの話、実は穴場の良席でした!
こちらのバスを利用するときは、試してみてくださいね。