札幌サウナの聖地! 男性専用カプセルホテル「ニコーリフレ」に行ってみたら、サウナが騒がれすぎに感じた理由 / むしろ王者は……
「北の絶対王者」と呼ばれるサウナがある。札幌すすきのにある『ニコーリフレ』だ。「サウナの聖地」とも言われるこのカプセルホテル。その知名度は高く、サウナに興味があれば名前はおのずと耳に入って来る。おのずと耳に入って来過ぎて、私(中澤)もどこから聞いたのか忘れた。
気になりつつも札幌。今まで行く機会がなかったが、今回の北海道ツアーでついに訪れる時間ができたため、行ってみることにした! たのもー!!
・独自のテンション
南3条を歩いていくと、遠くからでも見えるくらい目立っているニコーリフレの看板。実は近所の札幌ベッシーホールでライブした時にこの看板だけは見たんだけど、なにせライブ前だからととのってる時間がなく諦めたことがあった。万感の初来訪である。
現代的な綺麗さがある建物入口を入ると、顔ハメパネル的なものがあった。そこにはこう書かれている。「北の絶対王者」と。異名を自称してる……!
・入館してみた
エントランスですでにテンションが高い。そんなニコーリフレの受付はビルの4階で、大浴場・サウナも同じ階にまとまっている。フロントで受付してみると、入館料は5時間コースで税込2100円だった。
ちなみに、一般の24時間コースは税込2900円だけど、深夜0時を越えて在館の場合、別途深夜料金が1200円加算されて4100円になる。この24時間コースの料金は会員の種別ごとに違うようだ。
また、公式サイトの予約を見ると、カプセルホテル利用の場合は素泊まりの最安は「3600円~10000円」と記載されているから、タイミングによってはカプセルホテルを予約した方が安く済むケースもあるのかもしれない。なお、私が確認できた中では素泊まり最安の日は4800円でした。
いずれにしても宿泊が安めの印象。なにせ札幌はビジネスホテルも高めだから、出張者やバックパッカーにもありがたい存在と言えるのではないだろうか。
・さっそくサウナに入ってみると
さて、入館したからにはまずはサウナに行こう。なんたってサウナの聖地だからね! 期待に期待を重ねて行ってみたところ……
サウナ室自体は割と普通だった。86度で優しめ。個人的にはサウナは熱いのが好きなので、ロウリュで熱波を浴びてちょうど良いくらいである。
この熱波師によるロウリュサービスが頻繁に行われているからこその設定なのかもしれない。思わず、そんな分析も捗るくらいまったりとした時が流れている。
・外気浴なし
ただし、水風呂は備長炭水風呂だからかキレキレ。熱された肌にビシッと染み入る感じがした。うおおおお、これはクるね! 入っただけで外気浴でのととのいが脳内を駆け巡る水風呂だけど……
ニコーリフレに外気浴エリアはない。これで北海道の外気が感じられたら最高だったが……。若干、惜しい気持ちを抱きながら、浴場内の休憩エリアの椅子に腰かけてみたところ……
あ、十分かも。水風呂がキレキレなためか全然ととのえた。真ん中の丸い湯舟周りにはリクライニングチェアーも置かれているし、しっかり広いから窮屈さもない。
そして、その広さだけに、水素風呂、微温風呂、あったか風呂と湯舟も3個あるし、なんならサウナに関してもドライサウナ以外にミストサウナもある。カプセルホテルの浴場であることを踏まえると相当充実してると言えるだろう。
・むしろ王者は
サウナでその名前を聞いたことしかなかったので、勝手にサウナ特化型だと思っていたけど、総合的にバランスの良い大浴場だった。サウナだけが推されるのも惜しい気さえする。むしろ、王者を感じたのは……
飯。
あまりサウナとかスパ銭で飯を食べない派の私だが、リラクゼーションスペースに行ったら、他のお客さんが食べてたものがウマそうすぎて思わず注文してしまった。豚丼にチキンカツと温玉が乗って980円の「リフレスタ丼」、マジ絶対王者。
サ飯を推してるところって飲食の価格が高めなところが多いけど、ニコーリフレの飯はがっつりしてるのに普通の価格帯だ。仮に飯屋としてチェーン店などと並んでいたとしてもこちらを選ぶくらいのコスパの良さがある。バランスの良さは大浴場だけじゃなかったわけだ。
そんなわけで、サウナの聖地『ニコーリフレ』は、実際行ってみたらサウナーとか関係なくオススメできるカプセルホテルであった。
50年以上の歴史があるというニコーリフレ。ここにおける「サウナの聖地」とは、昭和・平成・令和と時代を跨いで、現地民だけでなく外からの出張者や旅行者も癒し続けてきた歩みへのリスペクトも込められた言葉なのかもしれない。
・今回紹介した店舗の情報
店名 ニコーリフレ SAPPORO
住所 北海道札幌市中央区南3条西2丁目14
営業時間 24時間営業
定休日 無休
参考リンク:ニコーリフレ SAPPORO
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.