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ストッキング離れと円安が直撃 アツギの上期は赤字転落で7期ぶり黒字化に不透明感

セブツー

ストッキングやインナーウェアを中心に展開するアツギが10月30日に発表した2026年3月期の中間期決算は、厳しい結果となった。売上高は前年同期比1.4%減の101億7300万円、営業損益は3億5600万円の赤字。親会社株主に帰属する当期純利益も、前年同期の2億9900万円の黒字から3億5500万円の赤字に転落した。消費者の節約志向や円安によるコスト上昇が影響し、回復への道のりは依然険しい。

アツギは今期、7期ぶりとなる営業黒字化を目標に掲げている。通期では売上高230億円(前期比5.1%増)、営業利益1億円、最終利益1億円を見込むが、第1四半期から赤字が続いており、計画達成には不透明感が漂う。主力の繊維事業が売上高全体の94%を占める同社にとって、国内消費の鈍化は大きな痛手となっている。節約志向の高まりでストッキングなどの需要が減少しているうえ、長引く円安による原材料や製品の調達コストの上昇、さらに物流費や人件費の高止まりが重くのしかかる。原燃料価格の上昇も続き、利益率の改善は思うように進んでいない。

中核の繊維事業の売上高は95億800万円(前年同期比2.3%減)、営業損益は6億円の赤字(前年同期は6億8500万円の赤字)と、わずかに赤字幅を縮小したものの厳しい水準が続く。内訳を見ると、インナーウェアが前年同期比4.8%増の46億4700万円と堅調に推移。一方、ストッキングやタイツなどのレッグウェアは8.3%減の48億6100万円と苦戦している。特にコロナ禍以降、在宅勤務などの流れで需要が戻りきっておらず、通勤着のカジュアル化によるストッキング離れも影響しているようだ。

その一方で、不動産事業は堅調だ。神奈川県海老名市にある自社土地の賃貸を開始したことで、売上高は3億5400万円(前年同期比26.7%増)、営業利益は2億7800万円(同30.0%増)と二桁の伸びを記録。利益面で安定収益源として下支えしている。

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