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備中たかはし松山踊り(2024年8月14~16日開催)〜 山あいの街が踊りの熱気に包まれた三日間

倉敷とことこ

備中たかはし松山踊り(2024年8月14~16日開催)〜 山あいの街が踊りの熱気に包まれた三日間

2024年のお盆は、各地で盆踊りが開催されました。
岡山県高梁市では2024年8月14日から16日までの三日間、毎年恒例の「備中たかはし松山踊り」が開催されました。

「備中たかはし松山踊り」は江戸時代初期より現代まで続く、とても歴史のある盆踊りです。

筆者も三日間連続で踊ってきましたので、当日のようすをレポートします。

「備中たかはし松山踊り」とは

備中たかはし松山踊りチラシ(引用元:高梁市観光ガイド)

「備中たかはし松山踊り」は岡山県下3大踊りのひとつで(その他は、笠岡市「白石踊」・真庭市「大宮踊」)、県下最大の規模を誇る盆踊りです。

会場はJR備中高梁駅前大通りで、毎年8月14日~16日に開催され、期間中備中高梁駅前は踊り一色に染まります。

踊り続けて今年で377年!

会場近辺は交通規制があるため、臨時駐車場に車を止めて徒歩にて会場を目指します。

高梁川の対岸にある駐車場から会場までは徒歩10分程度。日中の暑さも和らぎ、橋の上は気持ちいい風が吹き抜けていました。

道中には松山踊りの紹介看板も設置されていました。

備中高梁駅前の山田方谷(やまだ ほうこく)像も、松山踊り仕様に

会場に到着すると、すでに踊りの輪が広がっていました。

ライオンも踊りに参加しています
商店街には露店が多数出店

松山踊り(地踊り)とヤトサ踊り

踊りには「松山踊り(地踊り)」と「ヤトサ踊り」の2種類があり、それぞれ30分間隔で交互に踊ります。

松山踊り(地踊り)は手を左右に上げながら前に進んでいく感じでゆったりとした所作。一方のヤトサ踊りはテンポが早く和太鼓を叩くような振り付けが特徴的です。

「やとさ〜こらさ〜どしょかいな〜」と、合いの手も入ってノリが良く若者にも人気があります。

お囃子(おはやし)は松山踊り音頭保存会の皆さんによる生演奏です。

ステージでは「踊りフレンズ」の皆さんによるデモンストレーションもありました。所作が美しく、かつキレのある動きに魅了されます。

団体連踊りコンテスト

最終日である8月16日は、午後7時より「団体連踊りコンテスト(松山踊り15分、ヤトサ踊り15分)」もありました。

阿波おどりのようにそろいの衣装を纏った(まとった)踊り手たちが、「踊り連」を組み一挙に集うようすは圧巻でした。

松山踊りとヤトサ踊り、それぞれ15分間ずつ踊ったあと、午後7時半からは一般のかたも交えて午後10時まで踊り続けます。

三輦踊札(さんれんおどりふだ)

三日間、伝統的な衣装(浴衣)を着て踊りに参加すると、「三輦踊札(さんれんおどりふだ)」という木札がもらえます(150個限定)。

筆者は昨年(2023年)初めていただいたのですが、今年は新たにイメージキャラクターに就任した「ひょんじゅーろー」をあしらったデザインでした。

早速、昨年の木札と並べて帯につけてみました。

三輦踊札をもらうには、三日間通して本部にてスタンプカード(初日に配布)へ押印してもらう必要があります。

おわりに

三日間続いたお祭りもいよいよ最終日に。
先ほど紹介した団体連踊りコンテストの後は、一般の参加者の皆さんも交えて踊りの輪が広がっていきます。

「初めて参加するので踊り方がよく分からない」と言う初心者のかた向けに、踊りかた教室も開催されています。

海外からのお客様も、身振り手振りでレクチャーを受けられていました。振り付けも簡単なので、ぜひ気軽に踊りの輪に入ってみてくださいね。

そしていよいよフィナーレに向かってのヤトサ踊り。
徐々にテンポが速くなるにつれて、踊り手のボルテージも最高潮に達します。

8月16日午後10時。
3日間続いたお祭りも大団円にてお開きです。

皆さん、やり切った表情でそれぞれ帰宅の途に。お疲れ様でした。

また来年、この場所でお会いしましょう。

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