スポーツで盛り上がる佐賀特集!「スポーツは未来の夢、私たちは生活の守り」富士警備保障の社長を直撃
2024年、国民スポーツ大会と名前を変えて初めて行われた大会は、スポーツで盛り上がる佐賀県で行われました。
サッカーJリーグのサガン鳥栖、バスケットボールBリーグの佐賀バルーナーズ、バレーボールSVリーグの久光スプリングスなど、多くのプロスポーツチームが拠点を構える佐賀県は、地元の企業も含めてスポーツへの盛り上がりを感じています。
「スポーツは夢や希望を与える」と語る富士警備保障株式会社の小原龍治社長(以下、小原)は、佐賀バルーナーズ立ち上げ期からチームをパートナーとして支えてきました。
「安心・安全を守る仕事」である警備業の会社が抱く、スポーツで地域を盛り上げる価値とは?そして、スポーツでの盛り上がりが自社の事業に繋がると考えるその裏側の想いに迫りました。
ひょんなきっかけからバスケを応援することに
ーー富士警備保障さんは、佐賀バルーナーズを以前からパートナーとして支えています。どんなきっかけからパートナーになったのですか?
小原)佐賀バルーナーズがBリーグに加盟する前、立ち上げのときに知り合いから「バスケチームのスポンサーをしませんか?」と声を掛けられたことがきっかけです。弊社も、この佐賀で長くやってきた会社です。その地域でスポーツのチームが立ち上がるというのは、わくわくしますし興味が湧いたことをよく覚えています。
ーー佐賀バルーナーズのどんなところに共感したのでしょうか?小原社長の想いがあれば教えてください。
小原)私は以前、ゴルフ場で仕事をしていました。そこには大学生や高校生のゴルフ部の方たちがキャディのバイトをしていたのですが、空いている時間にどんどん練習し、プロを目指している姿を見てきました。私も若かったので、彼らと過ごす中で「地元からプロを目指す」という熱い想いにはすごく共感して応援していました。佐賀バルーナーズからも同じ熱い想いを感じ共感しています。
富士警備保障株式会社 小原龍治社長
国スポ・障スポへの応援
ーー佐賀県は2024年、国スポ・障スポが開催されました。こちらも富士警備保障さんはスポンサーとしてサポートされていますね。
小原)私自身も右手に障がいを持っています。そうしたことからもこの大会の主旨にとても賛同しています。各県での開催になるので、50年に一度しか国スポ・障スポは地元で開催されません。そんな貴重な機会に、実際に弊社の従業員がフィールドホッケーの選手として国スポに出場しました。その試合を観戦にいくなど、社内も盛り上がりましたね。
ーー実際に従業員の皆さんがスポーツで盛り上がれたのは素晴らしいですね!
小原)こうした地元の若い世代の子たちが頑張ると、そのあとに続く子どもたちにとっても大きな希望になりますよね。「佐賀でスポーツが強くなる」と言うことは、「佐賀の若い子たちの活性化に繋がる」と思っているので、会社としてもできる限りの応援はしたいと思っています。
富士警備保障の社員もフィールドホッケーの佐賀代表として国スポに出場
スポーツの応援が事業にどう活きるのか?
ーー佐賀県を中心に事業展開する富士警備保障さん。地元のスポーツを応援することで、事業に活かされることは有るのでしょうか?
小原)弊社の事業とスポーツというものは、根本的な部分ではしっかりと繋がっていると思います。佐賀に根ざして仕事をする限り、佐賀全体が盛り上がっていることはとても大事です。
佐賀バルーナーズのようなチームが、都会と比べスポンサーとしての企業数が少なく財源が多くあるとは言えないこの地域でスポーツビジネスを成功させ、経営が軌道に乗るには相当な努力がいると思います。順調にB1リーグまで上がってきているのは本当にすごいことです。佐賀の子たちが他県ばかり見るのではなく、もっと地元の“佐賀”を見るようなきっかけになってほしいですね。
ーー富士警備保障として、スポーツを応援していてよかったと感じることはありますか?
小原)佐賀バルーナーズに愛着を持っている従業員も多く、アリーナにも頻繁に観戦しに行っています。弊社は野球チームもありますが、こうしたスポーツが共通の話題になり、コミュニティになり、従業員がまとまる軸になっていると感じます。
野球部は「富士警備保障セキュリティズ」という名前で大会にも出場しています。
ーーもともと興味のない方も惹き込まれていたりもするのでしょうか?
小原)ずっと応援してきた佐賀バルーナーズが、目標としていたB1リーグに昇格するための試合で劇的な勝利を飾りました。そのときは、あまりバスケに関心のなかった人にも愛着が生まれたのではないかと思っています。創設より知っているチームが、トップレベルまで上がっていった過程を応援できたことは弊社にとっても嬉しかったことのひとつです。
佐賀バルーナーズも地域に近い存在として、地域のことを見てくれているのを実感できることも、愛着を感じる大きな理由だと思います。
企業として大事にする想い
ーー富士警備保障さんは、「お客様に安心と安全を提供し、住みやすく豊かな地域づくりに貢献する」を理念に掲げています。企業としてどのような想いを大事にしているのでしょうか?
小原)弊社が仕事をするにあたり従業員がストレスフルな状態だと、なかなかお客様が満足するサービスを提供することができません。企業が個人の集合体である以上、しっかりと従業員満足度を上げ、人との繋がりを深め、“地域を守れる存在”になっていきたいと思っています。
弊社の事業は、地域に対してやお客様に対して安心を提供するための仕事です。そのことを前提としつつ、従業員が働きやすくプライドを持てる会社にしていきたいです。そういった意味でも佐賀バルーナーズや国スポ・障スポの応援をすることは確実によい影響をもたらしていると実感しています。
ーー地域の課題に対するアプローチという点ではいかがでしょうか?
小原)佐賀県も、当然高齢化が進んでいきますし、1人暮らしの高齢者も増えてきます。弊社の事業として、見守りサービスや緊急通報などのサービスも充実させていっていますが、弊社だけではこうした課題は解決できません。精神的なフォローや、交通手段が限られており、買い物に行けない方の支援なども連携して1社だけでない形でこうした高齢化に対する課題にアプローチしていきたいと考えています。
弊社は、「安心を与える仕事」を提供しています。人と人とが繋がってできている組織で、「困っている人を助けたい」という気持ちが強くならないとサービス力は今後上がっていきません。社会の課題にしっかりと目を向けながら、解決の機会を見逃さず、弊社だけでなく他社とのコミュニケーションを深め取り組んでいくことが重要だと思っています。
ーー富士警備保障さんの未来と、スポーツの関連性について教えてください。
小原)富士警備保障は「地域に安心と安全」を提供します。スポーツは「夢と希望」を与えることができると思っています。これからも「住みやすく豊かな地域づくり」を目指しスポーツを応援していきます。
ーーありがとうございました!