「人生」が変化しはじめるために“向き合うべきもの”とは?
潜在意識インタビュアーkahoのコラム【良い人生は後から】 「良い花は後から」ということわざがあります。先に咲いた花よりも、後に咲いた花の方が美しいという意味を持つこの言葉。人生も同じだと思いませんか? 酸いも甘いも経験した40代頃からのほうが人生の豊かさを感じられるようになります。そんなことを意識しながら生きているkahoが日々思うことをお届けします。
インタビューが続く中で感じること
仕事柄、いろんな分野の方からお話を聞く機会が多い。
不思議と、インタビューをする方から聞けるお話が今の自分に必要なものだったりするのは、一種の引き寄せなのだろうか。
10月末からインタビューの依頼が増え、毎日のようにインタビューが続いている。
近日中にsaitaでも素敵な方のインタビューを掲載予定。大好きな女性に、とても素敵なお話をしていただいたので乞うご期待!
その他に続いているのは、保育業界関係者へのインタビュー。
うちの娘は幼稚園に通ったので、保育園についてのことをあまり知らなかったのだけど、今回のインタビューを機に保育業界についていろいろ知ることができた。
我が家は夫婦ともにフリーランス。娘を保育園に入れたいと考えていたのは、保育園に落選したお母さんがSNSに「保育園落ちた日本死ね!!!」と呟き、話題になった年だった。
我が家は、区役所に保育園入園の相談に行ったら、「ご両親がフリーランスで、保育園にはいれると思いますか?」と半分呆れたように言われてイラっとした。
その瞬間、「幼稚園で頑張ってやる!」という謎スイッチが入り、その場で保活をやめた。
あれから8年近く経ち、保育園入園事情もいろいろと変化しているようだ。
「保育園落ちた日本死ね!!!」は過去の話?
「保育園落ちた日本死ね!!!」は強い言葉ではあるけども、あのときそう発信したお母さんにとっては心の底からの本音だっただろう。
娘は幼稚園に入園し、今はもう小学校5年生になった。その後、保育園についての情報をインプットする必要はなかったので、頭の片隅では、「今も保育園には入りにくい」というイメージを持っていた。しかし、今回保育業界の方々にインタビューをしてみると、たった8年で保活事情は随分と変化していた。
ここ数年で近所に保育園が3園ほどできた。娘が小学校に入園した年に、幼稚園から保育園に転園したというママ友の話をよく耳にした。近所の保育園は年齢によっては定員割れをしているクラスもあるらしい。
今では、保育園も保護者に選んでもらえるように保育内容をいろいろ工夫し、見学会に力を入れていると聞く。
「保育園落ちた日本死ね!!!」は、もう昔の話なんだなぁと感じる。
幼少期の体験について
そして、保育業界の方たちが共通して語るのが、「幼少期の体験の重要性」だ。
保育園の中で子どもたちの成長につながる体験をさせてあげるにはという視点から語られる話の中に、「幼少期の体験は、その後の人生に大きく影響する」というメッセージがある。
以前、このコラムでインナーチャイルドのことを書いたとがあるが、まさにインナーチャイルドができるのは幼少期。その時期を、どんな環境で、どんな人たちと触れ合いながら、どんな言葉をかけられながら育つかは、本当に人生に大きな影響を与える。
大人になってから何かしらの問題を抱えながら生きている人の話を聞くと、必ず幼少期にその原因となるものが潜んでいる。
こういった話を聞く度に感じるのは、幼少期にネガティブな経験をしたことによって傷を負ったまま苦しんでいる大人が、今からでも救われるためにはどうしたらいいのだろうかということ。もちろん、今、幼少期を過ごす子どもたちのことはとても大事だけど、傷を抱えたままの大人が子どもと接すると、最悪の場合負の連鎖が起きてしまう。
その連鎖が起きないようにするためには、まず傷を負った大人のケアがものすごく大事なのではないかと感じる。
育った環境や、まわりにいた大人の影響によって形成されたインナーチャイルドであっても、大人なら自分でケアすることができる。「私は、こう育ったから仕方ない」とか「親のせいだ」というのは、10代までしか通用しないと思っている。
「保育園落ちた日本死ね!!!」というあの言葉は、ドキッとするパワーを持っているけども、そのパワーがあったからこそ国会で取り上げられ、その年の流行語にも選出された。そのことで、世の中の人たちが保活事情を知り、保育事情がこの8年で大きく変化したきっかけになったのは間違いないはずだ。
同じように、よりよく生きるためには、自分の中の負のものと向き合う覚悟を持つべきタイミングがある。怖くても、その覚悟を持って1歩進んだ人は、必ず人生が変化しはじめるから。
潜在意識インタビュアーkaho/ライター