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水郷田名団地 柔軟対応で移動販売始動 イオン橋本店が週2回

タウンニュース

公園に設置された移動販売車で買い物する地域住民ら

高齢化が進む水郷田名団地で今春から移動販売が始まった。週2回、生鮮食品や総菜、加工食品、日用雑貨などを積み込んだイオン橋本店の移動販売車が地域内の公園で開店。毎回40人ほどが利用している。

水郷田名団地は水田が広がっていた地域が開発され昭和50年代中頃から住宅が建ち始めた、いわゆるニュータウン。現在は300世帯ほどが暮らし、多くの住民が80代前後だという。かつては商店や鮮魚店があったが、近年は坂を上った先にあるスーパーで買い物をする住民が多い。高齢化や立地の問題もあり「買い物難民」状態にあり、地域課題となっていた。

場所の問題が障害に

2021年に自治会が「買い物弱者対策」に関するアンケートを実施。この中で86%の世帯が「移動販売が必要」と回答した。この時、イオン側から「必要ならば移動販売車を出す」という声を得ていたが、実現には至らなかった。

ハードルとなったのは場所の問題。移動販売車を設置できる場所は公園しかなかったが、商用目的の利用制限があるため、地域課題解消のためとはいえ認められなかったという。

「自治会主導では難しい」

それまでは自治会が中心となり進めてきたが、1年ごとに執行部が変わる体制の中で継続的に取り組んでいく形は難しいと判断。23年に自治会や民生委員の経験者らが自治会の活動をサポートする任意団体という位置づけで「高齢化を考える会」(長谷川健代表)を発足した。

移動販売実現へ向けて署名活動を行い、地区社協を通じて行政に陳情するなど精力的に活動を展開してきた結果、「地区社協の支援事業」として公園内での移動販売が認められた。

談話スペースも

移動販売は4月からスタート。週に2度開店し、毎回40人ほどが訪れる。5月16日にも35人ほどの地域住民が来場。生鮮食品や総菜、日用雑貨などを買い求めていた。

移動販売車が設置される公園には簡易の談話コーナーも設けられている。買い物を終えた住民が集まり井戸端会議を楽しむスペースだ。「いつも来ている人が今日は来なかった」―-。「お互いの見守り活動にもつながっている」という。

さまざまな障害を解消しながら始まった水郷田名団地での移動販売。実現させるうえでキーとなった「高齢化を考える会」の長谷川代表は「局面を柔軟に乗り越えることができた好例。期待していた以上の盛り上がりで手ごたえ十分」と話した。

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