「間違いないおいしさ!」大好きを盛りまくる 常温保存食材を活用する山盛りカレー
北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を連載。
山登り初心者でも楽しめる、お手軽✕絶景の山をご紹介します!
第30回は、「アポイ岳」をご紹介しました。
山の魅力は前編の記事でご紹介しましたが、この記事では、私が山頂でいただいた、お手軽山ごはんのレシピをお伝えします!
【前編:カリスマ的な「ジオい」山…岩と花に癒される世界でも珍しい貴重スポット【北海道・様似町~アポイ岳】】
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
お楽しみの山ごはんタイム
アポイ岳山頂は木々に囲まれていました。
そして山頂あるあるの「虫の大量発生」が…。
そこで、見晴らしのよい7合目あたりまで下山し、広場でごはんをいただきます。
今回作ったのはこちら!
常温食材でつくるやま盛りカレー
【材料】(2人分)
・ごはん1合(+水200ミリリットル)
・カレールウ2かけ
・焼鳥缶1缶
・トマトジュース1本
+好みのトッピング
【作り方】
①米1合をメスティンで炊く
②トマトジュースと焼鳥缶をフライパンに入れて加熱(入れたい具材があればここで追加)
③火を弱め、カレールウを投入
④全体が混ざり、とろみがついたら完成!
(前日のキャンプで使いきれなかったすでに焼いてあったアスパラガスとウインナー、チーズも持っていきました)
実食
うん。はい。間違いないおいしさです。シンプルにおいしいトマトチキンカレー!
水を使っていないので味は濃いめ!トマトの酸味もしっかり感じます。
焼き鳥缶の塩味はカレールウの量で調整しましょう。
(登山しているおかげもあるのか、私はほとんど気になりませんでした!)
以前、焼鳥缶特集の記事を書いた時に、焼鳥缶カレーは食べたことがあったのですが、絶景の中で食べるとまた一味違いました。
2人で1合というお米の量は正直足りなかったですが、下山を考えると体が重くなりすぎずちょうど良かったです。
ポイント
・カレールウを入れてからは焦げやすいので、弱火でかきまぜながらとろみがつくのを待ちます
・米を先に炊いておくと、ルウが出来上がったころにどちらも完成します!
詳しい炊き方は「メスティン」活用術の記事でお伝えしています。
アポイ岳の「言いたいことは山々ですが」
キャンパーの友人と訪れたアポイ岳。せっかくなら…ということで麓でキャンプ→登山をしてみたのですが、なかなかハードな2日間でした。
5時間弱、運転したあとに大量の荷物を運んで、テントを立てて…。
その時点で正直お腹がペコペコの私…。
「早く食にありつきたい」
その一心で準備を進めていたのですが…想像以上に苦戦したのが火おこし。
私はキャンプ初心者なのですが、友人はいわゆる「ガチキャンパー」。
なるべく着火剤を使いたくないと、フェザースティック(木の棒をナイフで薄く削り重ねて羽毛のようにしたもの)を作ることになりました。
全然役に立たないフェザースティックのせいで火は起きず、さらにまつぼっくりを集めることに!
しかし、まつぼっくりも湿気ていて、なかなか付かない始末。
「お腹すいたよ!着火剤でいいじゃん!」と叫びたくなりましたが…。
思えば、私もわざわざ山頂で…米を…炊いている。
きっと友人は「お腹すいたよ!コンビニ弁当でいいじゃん!」と叫びたかったと思います…(笑)。
お互いが好きなものを楽しむために、グッとこらえて尊重しあう瞬間があった今回の旅。
結局、苦労してつけた火で作ったキャンプ飯は最高でした!
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。24年10月からHBCラジオで「言いたいことは山々ですが」(毎週金曜午後5時45分~6時半)スタート!HBCテレビでは「グッチーな!」「ジンギス談」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」「大江裕の北海道湯るり旅」などを担当。登山歴4年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は記事執筆時(2025年5月)の情報に基づきます。