県商工ボラ同好会 「スポGOMI」を初企画 ごみ約17kg回収に成功
県立商工高校=今井町=のボランティア同好会が4月26日、スポーツ感覚でごみ拾いを楽しむ競技「スポGOMI」を同校で初めて開催した。
スポGOMIは、決められたエリアで制限時間内に拾ったごみの量や種類に応じて与えられるポイントをチーム同士で競い合うスポーツ。環境美化の促進などを目的に2008年に日本で誕生し、国内外で大会が開かれている。
同校ボランティア同好会は、コロナ禍を契機に廃部となったボランティア部の活動を引き継ぐ形で昨年12月に発足。これまでに横浜市内でもスポGOMIの大会が行われて同校の生徒も参加したことから、「自分たちで地域に根差した大会を主催し、まちに貢献した取り組みになれば」という思いで企画した。
当日は日本スポGOMI連盟などの協力を得て行われ、学校関係者や今井地域ケアプラザの職員らが参加。2〜3人のグループを組み、総勢12チームが大人の部とジュニアの部に分かれて優勝を争った。
試合開始前にラジオ体操を行い、主催者がルールについて解説。燃えるごみは10ポイント、燃えないごみは5ポイント、瓶・缶は20ポイント、ペットボトルは40ポイント、たばこの吸い殻は100ポイント(各100g当たり)の獲得となるほか、ごみ箱からあふれ出たごみは拾うことができるという説明があった。参加者は60分間、同校周辺の決められた範囲内に落ちているごみをトングを使いながらチームプレーで拾った。
大人の部は「ぐっさんの2」が720ポイント(約2・3kg)、ジュニアの部は「大谷ファミリー」が105・5ポイント(740g)で優勝を果たした。ぐっさんの2は配点が高いペットボトルを約1・4kgを集めるなど、見事な頭脳プレーを見せていた。全チームのごみの総重量は17・791kgだった。
ボランティア同好会の小畠大輝さん(3年)は「大会をうまく運営できるか不安だったけど、皆さんの温かい言葉に励まされた」と感想を振り返り、今後の活動の参考になる取り組みになったとした。拾ったごみで作ったキーホルダーをワークショップで販売するという取り組みも計画し、活動の幅を広げていく。