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整形地とは?不整形地との違いやメリット・デメリットを解説

リブタイムズ

整形地とは?不整形地との違いやメリット・デメリットを解説

新築でマイホームを建てる際、「整形土地」と「不整形土地」という言葉を目にしたことがある方もいるでしょう。
土地選びは、建築の際に重要な要素であるため、土地のメリットやデメリットを押さえたうえで、慎重に検討することが大切です。
この記事では、整形地とはどのような土地なのか、不整形地との違いや形状、整形地と不整形地のメリット、デメリットとなる注意点について解説します。
マイホームのために土地の購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

整形地とは?

整形地とは、形状が整った長方形や正方形の土地のことです。一方で、不整形地と呼ばれる土地もあります。ここでは、整形地の特徴や不整形地との違いについて解説します。

h3:整形地とは住宅が建てやすい土地

整形地は形が整っているため、建築規制が入るケースが少なく、住宅を建てやすいのが特徴です。また、敷地全体を有効的に活用することができます。新しく造成された土地は、整形地である場合がほとんどです。

h3:不整形地との違い

整形地と不整形地の違いは、土地の形状です。整形地に対して、不整形地は、いびつな形をした土地のことで、建築上の制約があるため、建物が建てにくく、活用しにくいという特徴があります。

h3:不整形地の形状

具体的な不整形地の形状としては、以下のようなものがあります。

・角地(隅切り地):2つの道路が交差する角にある土地・三角地:角部分がデッドスペースになりやすい・旗竿地(L字の土地):道路に接する細い敷地の先にある奥まった土地・台形や平行四辺形の土地:建物の大きさが制限され、無駄なスペースができやすい・傾斜地:傾斜のある土地、住宅を建てる場合は盛土や切土など宅地造成が必要

不整形地は整形地に比べて利用しにくいため、土地としての価値が低く、整形地と同じ立地と広さであったとしても、一般的に不整形地のほうが価格が安い傾向にあります。

整形地におけるメリット・デメリット

整形地のメリットと注意点について、くわしく見ていきましょう。

整形地におけるメリット

整形地のメリットとしては、次のようなことが挙げられます。

土地をフルに使える

整形地は土地全体を有効活用できるのがメリットです。住宅の建築を目的に作られているため、家づくりがスムーズに行えます。家はもちろん、駐車場や屋外スペースなども、自由な設計プランを組むことが可能です。

規格住宅に適している

規格住宅を建てやすいのも整形地のメリットです。規格住宅とは、すでに間取りや費用が決められていて、そこから選択して建てる住宅のことをです。整形地を用意することで、多くのプランから理想の家を選択できるでしょう。

売却の際も有利

整形地は、売却する際に高値で売ることができます。建物が建てやすい形状をしており、活用の幅が広くて需要が高いためです。将来的に売却することも考慮して、整形地を選ぶのもひとつの方法でしょう。

建築が抑えられる

整形地は建築の際に、重機による建材の運搬がスムーズです。そのため、余計な工費がかからず、建築費を抑えられます。また、規格住宅であっても問題なく建てられる場合が多く、建築費用を抑えたい方にも最適です。

整形地における注意点

さまざまなメリットがある整形地ですが、デメリットもあります。

整形地は土地の評価格や需要が高いため、土地代が高くなる傾向があり、中には造成費用を含む整形地もあります。

加えて、資産価値が高くなると同時に、固定資産税などの税務上の評価も高くなることも念頭に置いておきましょう。立地や広さなどの条件が揃った整形地は人気があるため、すぐに購入されることも珍しくありません。

また、整形地であっても斜線制限により、高い建物を建てられないケースもあるため、注意が必要です。

不整形地におけるメリット・デメリット

整形地に対して、不整形地のメリットと注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。くわしく見ていきましょう。

不整形地におけるメリット

不整形地のメリットとしては、次のようなことが挙げられます。

安価で手に入る

不整形地は整形地よりも、安く手に入れられるのがメリットです。不整形地は活用しにくい土地であるため、一般的に地価は低くなります。人気のエリアの土地であっても、不整形地であれば比較的安価で購入できることもあるでしょう。

税金を抑えられる

不整形地は、相続税や固定資産税などの税金を抑えられます。需要が低くて売却時に買い手がつきにくく、相続税や固定資産税の評価額が低くなるためです。同じ面積の整形地よりも、税金の費用は少なくなります。

不整形地における注意点

購入費用や税金などが抑えられるなどの利点がある不整形地ですが、次のようなデメリットもあります。

住宅の建築に制限がかかる場合がある

不整形地の中でも、接道義務に違反している土地の場合は建物が建てられません。接道義務とは、土地の間口が2mを満たしていなければならないことです。
さらに、住宅の建築に制限がかかる場合があります。たとえば、造成工事や地盤改良工事が必要になることや、接している道路の幅によっては、重機が入りにくいこともあるでしょう。
加えて、傾斜地は盛り土をして土地を水平にする追加工事が必要になる場合や、整形地にしなければ住宅を建築できないために隣接地の購入が必要になる場合もあります。

相続の際は専門家に依頼する必要がある

不整形地を相続する場合、土地の評価額の計算が複雑であるのがデメリットです。相続税の申告に関わる不整地評価額は「不整形地補正率」を用いて算出します。
相続人が自分で計算するのが難しいため、土地を相続する際は税理士に依頼する必要があるでしょう。

希望の間取りが実現しにくい

不整形地に住宅を建てる場合、希望通りの間取りの住宅を建てられない可能性があります。土地の形がいびつなため、デッドスペースが生じやすく、最大限に土地を活用しにくいためです。また、自由設計が必要になるため、費用が高額になるケースもあるでしょう。

まとめ:整形地について正しく理解して土地選びをしよう

整形地とは、長方形や正方形のように四角く整えられた土地のことで、対して不整形地は整えられていないいびつな土地のことです。
整形地のメリットとして、規格住宅を建てやすい、土地をフルに活用できる、売却の際に有利で建築コストを抑えられるなどが挙げられます。注意点としては、土地代が高くなることや、場所によっては、家屋の高さなどに制限がかかる場合があります。
一方で不整形地は安価で手に入りやすく、税金を抑えられる反面、住宅の建築に制限がかかったり、相続の際は専門家に依頼する必要が出たりするほか、希望の間取りが実現しにくいといったことがあります。
新築でマイホームを建てる際は、メリットやデメリットとなる注意点をしっかり把握したうえで、ハウスメーカーとよく相談して、希望に叶う土地を見つけてみてくださいね。
整形地に建てた具体的な間取りの事例を知りたい方は、以下の記事でご紹介していますのでぜひチェックしてみてください。

長方形の間取りって実際どう?間取り実例をもとに解説

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