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西武・上田「来季は新人王を」古市「エラーしてから試合が怖く不安な日々だった」 羽田、杉山、菅井含め5選手が契約更改

SPAIA

西武の古市尊,ⒸSPAIA

1年目に先発デビュー果たした上田大河と杉山遙希

西武は17日、上田大河投手(23)、羽田慎之介投手(20)、杉山遙希投手(19)、菅井信也投手(21)、古市尊捕手(22)の5選手が契約更改を行った。

昨秋のドラフト2位で入団した上田は100万円アップの1350万円で来季の契約を更改した。6月に一軍初昇格し、主に中継ぎとして17試合に登板して防御率2.70をマーク。シーズン最終登板となった9月28日のロッテ戦(ベルーナドーム)ではプロ初先発のマウンドに上がり、4回無失点と好投。プロ初勝利こそならなかったが、貴重な経験を積んだ。

右腕は「1年目の今年は先発やリリーフなど、いろいろな経験をさせていただきました。短い期間で、来季に繋がる収穫がたくさんありましたが、一軍で登板する日が遅かったというのが正直な感想です。もっと早い時期から一軍で投げることができていたら、また違う結果になったのかなと思います」とルーキーイヤーを振り返った。

そして来季に向け「シーズンの途中から、けがをしない体作りを始めているので、このオフも継続していきます。来季は新人王を目指してがんばりたいです」と目標を掲げた。

上田と同じく昨秋のドラフト3位で入団した杉山は、現状維持の700万円でサインした。二軍で9試合に登板、うち8試合で先発し、3勝3敗、防御率3.48をマーク。シーズン終盤、9月12日の楽天戦(ベルーナドーム)で高卒1年目ながら一軍初登板初先発も果たした。

19歳左腕は「入団1年目で初登板を果たせましたが、先発としての体力面や直球の球速にはまだ課題が残ります。その課題をクリアするためにも、このオフは体を大きくしたいと思っているので、ウエイトトレーニングはもちろん、食事の改善から始めて、来季は初勝利することを目標にがんばります」とさらなる飛躍を誓った。

同期入団の羽田慎之介、菅井信也、古市尊も契約を更改

3年目の羽田は100万円アップの700万円でサイン。5月11日に一軍初昇格を果たすと、14日の日本ハム戦(エスコンF)で中継ぎとしてプロ初登板。7月には先発デビューも飾り、9月26日のソフトバンク戦(みずほPayPay)では初白星も手にした。最終的に9試合に登板(先発は3試合)、16.1イニングを投げ、1勝3敗2ホールド、防御率2.76の成績を残した。

左腕は「一軍で登板できたことは大きいですが、任された役割を全うできなかったことや、大事な場面を任せてもらえなかったことは反省しなければいけません。体作りに取り組みましたが、それを野球の技術に反映することができなかったように思います」と今季を振り返った。そして来季に向けては「とにかくチームに貢献することを一番の目標にしています」とさらなる奮起を誓った。

同じく3年目の菅井も今季一軍先発デビューを果たした。6月3日に支配下契約を勝ち取った左腕は、3日後のヤクルト戦(神宮)でプロ初登板初先発。5回3安打2失点と好投も初黒星とほろ苦いデビューとなったが、7月15日のオリックス戦で7回3安打無失点と好投し、プロ初勝利をマークした。

最終的に8試合に登板(先発は5試合)し、1勝2敗、防御率5.25の成績を残した菅井は、200万円アップの670万円でサイン。「支配下選手になって、すぐに初登板を果たせたこと、そして初勝利も達成できたので、総合的には良い1年だったのかなと思います」と躍進の1年を振り返った。

その一方で、「初勝利後、再びもらった先発の機会に2試合続けて早い回でマウンドを降りてしまったところは悔しいです」と反省点も忘れない。「打たれてしまった後やコンディションが悪いときでも、粘る投球がしたいので、オフは体を大きくして、体力をつけたいと思っています」。今季の経験を糧に、来季は一回り大きくなってさらなる飛躍のシーズンとする。

同じく育成出身3年目の古市は、シーズン途中に支配下へ昇格した昨季の29試合から今季はわずか6試合と出番が減少し、50万円ダウンの650万円で更改。「今季はうまくいかないことも多くて、エラーをしてからは、試合が怖くて不安な日々でした」と一軍の壁にぶつかる1年となった。

それでも「気持ちはだいぶ楽になりましたが、忘れてはいけないことだと思うので、胸にしまって練習に取り組んでいます」と前を向く。さらに「来季に向けては打撃も含めて、すべてにおいてレベルアップしなければいけないと思っています」と今季0安打に終わった打撃も含めさらなる成長を誓った。

「もっと一軍の試合にたくさん出場したいですし、正捕手の座を争えるようにがんばります」。攻守ともにレベルアップし、レギュラー奪取を目指す。

※金額はすべて推定

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記事:SPAIA編集部

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