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八王子市 「ごみ少ない街」で3連覇 リサイクル率も2位維持

タウンニュース

全国1位を知らせるのぼり旗の前で廃食油の回収籠を手にする市ごみ減量課職員

「ごみの少ない自治体」の全国1位に、八王子市が3年連続で選ばれた。環境省が3月27日に発表した2023年度の一般廃棄物の処理事業実態調査結果で、八王子市は市民1人当たりの1日のごみ排出量が、人口50万人以上の都市の中で最も少なかった。リサイクル率も全国2位を4年連続で維持し続けている。

調査結果によれば、八王子市の市民1人当たりの1日のごみ排出量は698・4グラム。前年度より28・4グラム減少し、初めて700グラムを下回った。2位の川崎市(729・5グラム)よりも31・1グラム少ない。またリサイクル率は28・0%で、1位の千葉市(34・6%)に次いで高い水準にある。担当の市ごみ減量対策課は「物価高騰により家庭系ごみが減少したことや、コロナ禍以降も事業系ごみが低水準を維持していることなどが要因として考えられるが、何よりも市民や事業者の皆さまのごみ減量・資源化意識の高さとご協力により達成できたもの」と感謝する。

市の取り組み

八王子市ではこれまで、ごみ処理の有料化や戸別収集、資源化対象の拡大などを実施することで、ごみの減量やリサイクルに対する市民の意識向上を促進してきた。近年では株式会社ジモティーと連携した不要品リユース実証事業、スーパーや公共施設での廃食油回収事業を開始して、その機運を後押ししている。

3年前から始めたジモティースポット八王子(北野町)での不要品リユース事業は好評で、24年度(25年2月末時点)は市民から持ち込まれ出品した2万1346品のうち2万121品が必要とする人に販売・譲渡されるなど、リユース率は94%を超えている。同期間のリユース量も90トンを超え、市のごみ減量に大きく寄与している。

昨年1月にスタートした廃食油回収事業も徐々に回収拠点を拡充し、現在はスーパーアルプス7店舗、市施設3カ所の計10カ所で回収を行っている。これまで布に染み込ませたり、凝固剤で固めるなどして可燃ごみにするしかなかった天ぷら油などの廃食油の資源化が可能になり、各拠点での回収量も増加傾向にあるという。24年度は約6トンの廃食油を回収している(25年2月末時点)。

スマホアプリも登場

24年10月からは、ごみカレンダーアプリ「さんあ〜る」の配信がスタート。このアプリでは、住んでいる地域の収集日をカレンダー形式で確認できるほか、分別検索機能や出し忘れ防止機能などが利用できる。また家庭用有料ごみ袋取扱店やペットボトル・廃食油回収場所の一覧などもあり現在、約2万3000人が利用して日々のごみ出しに役立てている。

ゼロカーボンシティを宣言し、2050年に二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指している八王子市。同課は「ランキングが常に上位にいられるのは、市民や事業者の協力の賜物。今後も様々な施策により、ごみ減量・資源化を推進し、持続可能で魅力あるまちづくりに寄与していきたい」と話している。

ごみカレンダーアプリ「さんあ〜る」

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