久石譲がハリウッド映画音楽に初進出、マーゴット・ロビー&コリン・ファレル『A Big Bold Beautiful Journey』米予告編 ─ 『アフター・ヤン』監督最新作
マーゴット・ロビー&コリン・ファレル主演の恋愛映画『A Big Bold Beautiful Journey(原題)』の予告編が米国で公開された。監督は『アフター・ヤン』(2021)のコゴナダ、音楽はこれがハリウッド映画初進出となる久石譲が務めている。
もしも、人生の決定的な瞬間をもう一度体験することができるなら?
友人の結婚式で出会ったサラ(ロビー)とデヴィッド(ファレル)は、運命のめぐりあわせから、ともに“壮大で大胆な美しい旅(A Big Bold Beautiful Journey)に出る。それは、ユーモアとファンタジーに満ちた大冒険だった。ふたりは人生の決定的瞬間を再体験することで、今に至る道のりを明らかにしてゆく。そして、それは未来を変えるチャンスかもしれない──。
予告編は、結婚式の会場でサラがデヴィッドに声をかける場面からはじまる。「もっとも素晴らしい場所で、もっとも孤独を感じることってありますよね」というデヴィッドに、サラは「誰と一緒によるかですね」と応じ、デヴィッドは笑った。
後日、高速道路の運転中に、GPSがデヴィッドにいきなり話しかけてきた。「壮大で、大胆で、美しい旅に出たくありませんか?」そこでデヴィッドは、車が動かなくなったサラと再会し、彼女を乗せることにする。GPSに導かれた先にあったのは、自然のなかにぽつんと立っている赤い扉だった。
それは、ふたりを過去に導く扉。「前に来たことがある気がする」とデヴィッドはつぶやく。サラに手をひかれて飛び込んだのは、高校時代につながる扉だった。その世界ではデヴィッドは15歳(ただしサラは40歳)で、当時好きだった少女の姿を見つける。「君が好きだって言った。だけど、彼女は違うって──ああ、あの時と同じ気持ちだ」。
一方でサラが開いたのは、母親の最後を看取る扉のようだ。「こんなの現実じゃない」と言うサラに、デヴィッドは「僕には現実だと思える」と言う。「じゃあ、あなたは何を求めてるの?」「すべてが順調だと思えた、あの頃に戻りたい」。
母親はサラに、「あなたは幸せになれる。ただ選べばいい」と語りかける。そしてデヴィッドは言う。「自分がどんな人間だっていい。大切なのは、共有できる人がいることだ」と。
予告編の楽曲はグレイシー・エイブラムスの「I miss you, I’m sorry」。『アフター・ヤン』と『コロンバス』(2017)で人間の感情や絆、哲学を描いてきたコゴナダ監督による、過去作にも通じるテーマと映像美が見どころだ。本作では宮崎駿作品にも大きな影響を受けているという。
米Vanity Fairで、コゴナダは「スケールが大きくて軽やかな作品をやりたいと思っていました。コメディとロマンスのファンとして、オリジナルな文脈で撮りたかった」と語っている。「他者ときちんとつながるために、自分は何と向き合わなければいけないのか。年齢を重ねるほど、現在の愛情を理解するには自分の過去が大切だということに気づくのです」。
ロビーはコゴナダと初タッグで、『バービー』(2023)以来の映画出演。ファレルは『アフター・ヤン』に続く顔合わせとなった。脚本は『ザ・メニュー』(2022)のセス・ライス、撮影監督は『アフター・ヤン』のベンジャミン・ローブが務めている。
共演は実写版『美女と野獣』(2017)のケヴィン・クライン、「Fleabag フリーバッグ」のフィービー・ウォーラー=ブリッジ、「アメリカン・ホラー・ストーリー」のリリー・レーブ、『アフター・ヤン』のジョディ・ターナー=スミス、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)のハミッシュ・リンクレイター、実写版『リロ&スティッチ』(2025)のビリー・マグヌッセン、『フェラーリ』(2023)のサラ・ガドン、『NOPE/ノープ』(2022)のブランドン・ペレアほか。個性あふれる俳優陣がどんな場面で、どんな役柄で登場するのかも楽しみだ。
映画『A Big Bold Beautiful Journey(原題)』は2025年9月19日に米国公開予定。配給はソニー・ピクチャーズ。
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