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スポンサー大量離脱で港浩一社長の辞任は免れないフジテレビだが、株価は今日も続伸で12%の上昇

セブツー

かつての視聴率三冠王は、見る影もなくなってしまったようだ。資生堂やサントリーホールディングスを始め、日本コカ・コーラ、ライオン、楽天グループ、花王、トヨタ自動車、日本生命などといった50社以上のスポンサーがCMの差し止めを決定し、もはや港浩一社長が辞任しただけでは済まない状況に陥っているフジテレビ。

フジテレビは、1980年代にビートたけしや明石家さんまなどを起用して一大ブームとなったバラエティ番組「オレたちひょうきん族」や田中邦衛主演のドラマ「北の国から」、タモリが司会の「笑っていいとも!」など数々のヒット番組を送り出し、1982年から93年まで実に12年間にわたって年間三冠王を獲得してきた。

だが、今やスポンサー企業のCMは公益社団法人のACジャパンの公共広告に差し代わり、ロイヤルスポンサーのひとつであるキッコーマンは提供番組「くいしん坊!万才」の放映を見合わせるよう、フジテレビに要請したという。スポンサーの降板だけではなく、番組そのものを放送しないとは、三冠王連続奪取時代にはありえなかった異常な状況だ。中居正広の女性問題を発端にした今回の問題は、それだけ異常なことだという証左でもあるのだろう。

フジ・メディア・ホールディングス(以下、フジ・メディアHD)の連結子会社であるフジテレビジョンの2024年3月期決算は、売上高は前年比0.3%増の2382億1900万円、営業利益は同29.2%減の54億3300万円で、黒字ではあるものの営業利益は3割減と大幅な減益だ。一般的にはACジャパンにCMが差し代わったとしても、スポンサーは広告費を支払うケースが多いが、業績への悪影響は免れないであろう。これだけのスポンサー企業の大量離脱であれば、54億円の営業利益などは一気に吹き飛んでしまう。

一方で、フジ・メディアHDの株価はフジテレビの港浩一社長が関与を否定する緊急会見を開いた1月17日から上昇を続けている。会見前日の16日の終値は1616円で、21日の終値は12.8%の値上がりとなる1823円で取引を終えている。出来高は16日の22倍超の3851万8100株だった。思惑買いだけではなく個人マネーも呼び込んでいるようだ、

港浩一社長の早期辞任は当然として、中居正広の女性問題にフジテレビの幹部社員が関与していたのか、同局の女性アナウンサーを組織ぐるみで接待要員として扱ってきたのか、メディア企業として一刻も早く調査結果を公表すべきではないだろうか。

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