<旦那の気楽な育休>もうすぐ子が生まれるのに「仕事が片付いてから休みを取る」と言い出した…
パートナーの出産に伴い、育休を取得する男性も増えてきたのではないでしょうか。育休を取り育児を積極的にやってくれれば問題ないかもしれませんが、実際にはママがモヤモヤすることもあるようで……。先日ママスタコミュニティには「旦那の育休」というタイトルで、こんな投稿がありました。投稿者さん夫婦は共働きで2人の息子さんがいて、もうすぐ第3子を出産予定なんだとか。
『長男は小1になったばかりで、メンタル不調気味。行き渋っています。そんななか、育休を取るつもりの旦那からの提案。「仕事のメドがついてから、それ以降に育休取るのでもよい?」だそうです。仕事のメドは出産予定日の1ヶ月後になります。取ってくれるのはありがたいけど、取れるなら入院中に一番取ってもらいたいのですが。第2子のときも育休を取ってくれたけど、「育休って時間あるから、家の片付けとかする暇があっていいわー」と言っちゃうタイプ。なんかズレてるんだよな。息子たちのフォローをあまり考えていない。お迎えも私の母に任せる気がにじみ出てるし。ハナから期待したくないから「それなら育休取らないでいいんだけど」とまで思ってしまう』
第3子の出産に向けて、育休を取得する予定だという旦那さん。しかし出産予定日よりも1ヶ月後の育休取得宣言に、投稿者さんは「それなら取らなくてもいいんだけど……」と戸惑いの感情を露にしていました。この投稿に、ママたちからはさまざまなコメントが寄せられました。
旦那さん、具体的に指示しないと動けないタイプでは
『「育休中の生活をイメージして、朝の子どもの世話、迎えと夜の世話を2週間くらい実践したら?」と提案したら黙っていました。多分できない。そもそもお試しすらやろうとしなそうです。ムカつくわ』
投稿者さんは旦那さんに育休を取ったらどんな生活をするつもりなのかとイメージさせ、実際にその生活をお試しでやってみるように提案したそうです。しかし旦那さんは黙ってしまったそう。自分が育休中にどんな生活をして、どうやって家事育児や投稿者さんのサポートをするつもりなのか具体的に理解ができていない様子。「そもそもお試しすらやろうとしていなさそう」と旦那さんにイライラしています。
『そういうタイプに「察して」は無理だから、具体的に指示を出してやらせればいい』
『「〇〇時に〇〇して」とはっきり指示しないと動かないよ。共働きで子どもが3人なら、旦那が動かないと家庭が回らなくなる』
投稿者さんとしては上のお子さんたちもいるため、自分の産前産後に育休を取ってもらいたいのでしょう。旦那さんに上のお子さんたちのことを任せられたら、退院後も赤ちゃんのお世話に集中しできます。しかし旦那さんは、育休中に自分がどのような家事育児をするべきなのか、明確にビジョンを描けていません。ママたちからは「自分でイメージさせるのではなく、こちらから具体的に指示しないと動けないタイプだと思う」「子どもが3人の共働きなら旦那の協力は必須だよ」とのコメントが。投稿者さん主導のもと、育休取得後はなんとかして旦那さんを家事育児の主力にさせるようにアドバイスしていました。
一番必要なときに育休が取れないのであれば意味がないのでは?
『旦那は仕事の区切りがついたら育休、という優先順位を決められていいよね。ママは出産に向けて仕事に区切りをつけているのに。「お試しして無理なら育休いらない」と言えないの? 旦那の世話が増えるだけのような』
『一番必要なときに育休を取れないなら、育休不要。育休は仕事の骨休みではない』
『必要なときに休んでくれないと意味がない。旦那や会社の都合で取るくらいなら、必要ないように思う』
ママたちからは「一番必要なときに育休が取れないのなら、取らなくていいのでは?」という意見も寄せられていました。仕事が一区切りしてから育休を取るというのも、仕事が忙しい人であれば仕方ない場合もあるでしょう。しかし旦那さんは「育休中に家の片付けができる」などと発言していることから、そもそも育休中の大変さをわかっていないのではないでしょうか。第2子のときの育休がどんな状態だったのかはわかりませんでしたが、子どもが2人と3人とではまた状況も違ってきます。3人目ということで投稿者さんの年齢も上がっていて、産後の回復も時間がかかるかもしれません。また上の子たちが赤ちゃん返りする可能性もありますし、一番上のお子さんは小学校に行き渋りもしていますから、たとえ出産がなくても父親のサポートは必要な時期でしょう。さらにこのまま旦那さんの希望通りに育休を取ると、「自分は育休を取り育児にしっかり参加している」と妙な自信を旦那さんにつけさせてしまう可能性も。投稿者さんの言うように一番育休を取ってほしい時期に取れないのであれば、取らないでもらうというのも一つの選択肢かもしれませんね。
有効な育休にするために、シミュレーションして危機感を抱かせよう
『「育休」で検索して出てきた回答を読み上げさせて、育休の認識を正したほうがいいと思う』
『口でまず伝える。それでもわからないなら1番してほしいことをタスク化して、2人だけで話せるときに会議。期待はしなくていいけど、言うべきことは言わないと「これでいいんだな」って思ってしまうよ? 誰の子どもなのか、その子の育児は本来誰がしないといけないのか、役割分担はきちんと認識してもらわないとね』
旦那さんの育児を舐めているかのような態度に、投稿者さんと同じくらいの温度で怒りを表していたママたちも目立った今回の投稿。「8月中旬に今やっている仕事のメドがつくから、それ以降に育休取るのでもよい?」という旦那さんからの提案に対して、返事をする気力すらない様子の投稿者さんです。しかしここはしっかりと「入院中にこの家はどうなると思うの?」「行き渋りをしている息子のことをどうサポートするの?」と育休を取ってほしい時期ややってほしい家事育児の内容などを、はっきりと伝えなければならないでしょう。
もしも今回、旦那さんが希望通りの時期に育休を取るとすると、投稿者さんは体が最も大変なタイミングを実母の協力を得ながらも旦那不在で乗り越えなければなりません。そして旦那さんは「自分は育休を取った」という実績を作ることになります。これによって今後の夫婦関係や子育てにどのように影響が出るのか、ということまで考えたほうがいいかもしれません。
まずは旦那さんに予定日より前から育休を取ってほしいことやその理由、入院中にしてほしいこと、退院してからの家事育児スケジュールなどを明確に伝えて話し合うことが大事なのではないでしょうか。役割分担を今のうちに決めておかなければ、投稿者さんが職場復帰してからさらに大変になる可能性も。夫婦共働きで子どもが3人いて、さらに上の子が行き渋りをしているという状況は旦那さんの協力なしに乗り越えるのは難しいのではないでしょうか。そうした危機意識を旦那さんに感じてもらうためにも、投稿者さんには自分の希望や言い分をしっかり旦那さんに伝えてほしいですね。
文・AKI 編集・佐藤さとな イラスト・くずり