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児童考案のカレー 給食に 地産地消で環境に優しく

タウンニュース

オリジナルカレーを豪快に食べる男子児童

市内の児童らが考案した「環境にやさしいオリジナルカレー」が3月3日から、市内すべての市立小中学校などの給食で提供されている。昨年12月に東京たま未来メッセ(明神町)で開催されたイベント内で取り組んだもので、「地元産の食材ほど輸送時にCO2が発生しにくい」などの観点から食材を選び、環境に負担をかけないレシピを目指した。

この取り組みは、東京都が進める「こどもスマイルムーブメント」事業の一環。未来を担う子ども主体の事業を官民連携で行うもので、今回は八王子市と(公財)日本環境協会が連携。食を通して環境を考える「推しカレー」考案イベントを実施した。

昨年12月21日に行われた考案イベントには、公募で集まった市内の小学生12人が参加。食にまつわる環境問題を学んだ後、3チームに分かれ、カレーに入れたい環境に負担の少ない食材7つを考え発表した。それを主催者がポイントで評価し、最高得点の564ポイントを獲得したレシピ「The八王子グリーンカレー」が大賞に選ばれた。

桑の葉を使用

輸送時の環境課題などを考え、国産や地元八王子の食材からカレーの具材を選んだ受賞グループの児童たち。「八王子といえば桑都」というイメージから、地元産の桑の葉も採用した。

農家を応援

また昨年9月、ひょうにより畑に被害を受けた市内の農家が急きょ「育てやすいダイコンを植え直した」という話を聞き、「給食に使用することで農家さんを応援したい」と食材に加えた。

3月7日には、考案者4人のうち2人が在籍するいずみの森義務教育学校(子安町)の給食でオリジナルカレーが登場した。受賞したカレーを給食として提供するのに、市学校給食課などが全面協力。グリーンカレーとうたってはいるが、子どもたちの食べやすさを考え、通常のカレーライスの上に桑の葉ソースを回しかけグリーンを演出する工夫を施した。

考案者の1人である吉永すみれさん(4年)は一口カレーを食べ、「おいしい。(イベントで考えたものが)こんな味になるとは思わなかった」とコメント。内田章仁さん(1年)も「みんなおいしいと言ってくれてうれしかった」と笑顔を見せた。

このカレーは3月下旬の給食最終日まで、市内の全市立小中学校、義務教育学校、公立保育園の給食で順次提供される。

昨年12月の環境イベントで「The八王子グリーンカレー」を考案し大賞を受賞したチーム
給食として提供されたカレーライス

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