化粧の力を介護予防に 不老町ケアプラで教室
「いきいき美容教室」が4月24日、不老町地域ケアプラザで行われた。資生堂ジャパン(株)の社員が講師を務め、65歳以上の男女16人が参加した。
教室では、講師が健康寿命を延ばすために重要な「運動」「食事」「交流」が、化粧をすることで得られると説明。参加者は、化粧品をつかみ開閉したり、塗布することが腕の筋肉のトレーニングになることや、唾液腺を刺激するスキンケア法が飲み込む力の衰え防止につながることを実践を通して学んでいた。
始めは緊張気味の参加者だったが、終盤には笑顔も増え、参加者同士でリップの色を選び合ったりと交流も深まった。70代の女性は「家でもやってみたい」、80代の女性は「外に出て行きたくなった」と話した。
同ケアプラザでは、介護予防につながる体操や口腔、栄養についての講座は定期的に開催しているが、化粧を取り入れたものは初めてだったという。職員は「普段来ていない方も参加してくれた。今後もこうした講座を開催し、高齢の方の社会参画や、ケアプラザのことを知ってもらう機会になれば」と話した。