【早く言ってよ】「バニラヨーグルト」に飲むタイプがあるらしい → もう戻れない体になってしまったかもしれない…
「バニラヨーグルト」が好きだ。「日本ルナ」が出している、小さめカップ三連の青っぽいやつ。ほかのヨーグルトと比べると ちょっとお高めに売られていることが多いのだが、それを補って余りあるレベルに美味しいのでついつい手に取ってしまう。
……で。その「バニラヨーグルト」に「飲むヨーグルト」バージョンが存在することは、皆様ご存知だっただろうか?
筆者は知らなかった。ごく最近にわかにSNSで目にするようになったので てっきり新商品かと思ったのだが、調べてみたら余裕で全然昔から売られていたっぽいじゃないの。しかもなんか「ミルクティー味」まであるっぽいじゃないの。なんだそれ絶対美味しいじゃん。
筆者には飲むヨーグルトを常飲する習慣はないが、それが「バニラヨーグルト」となれば話は別だ。取り急ぎ試してみることにしよう。
・オリジナル「バニラヨーグルト」
まずは基準として、オリジナルの固形タイプを食べてみる。筆者にとっちゃ食べなれた味ではあるのだが、広い世の中にはこの美味しさを知らない人類がまだいるかもしれないからな。
美味しいわ~。プリンかと思うほどに濃厚で滑らかな口当たり、優しく広がる甘さとバニラの香り。酸味はあくまで添えるだけといった趣きで、後味の爽やかさを与えるのに徹している。
もうこれはこれとして完成されていて何も言うことはないのだが、それだけに液体化するのが多少不安でもある。この素晴らしい「バニラヨーグルト」の味をちゃんと活かしてくれるのだろうか。シャバシャバになったり、無難な味にまとまっていたりしないだろうか……。
・「のむバニラヨーグルト」
というわけでさっそく試してみよう。この子が「のむバニラヨーグルト」、価格は駅前のスーパーで172円と ちょっとだけリッチ。内容量は170gで、固形(100g)と比べるとけっこう多いが飲むヨーグルトとしては普通サイズか。
「よく振ってから」との注意書きに忠実に従った結果 見た目がちょっとアレになったが、開けてみるとこんな感じ。なんかもう、見るからに濃厚そうである。
うわ濃。
とろりとした質感とコク、優しい甘さとヨーグルト特有の爽やかさ。固形ほどバニラ感は強くないかと思いきや、後味にしっかり風味が香る。
液体状であるおかげで「バニラヨーグルト」の美味しさを口いっぱいに感じられ、圧倒的な濃厚さのおかげでその美味しさが もったりと長く留まってくれる。「バニラヨーグルト」の良さと、飲むヨーグルトとしての完成度が実にちょうど良くブレンドされている。
しかし しつこいようだがとにかく濃厚だ。飲むヨーグルトとしては相当濃い方だと思う。もはや固形化してるし。マジで美味い。
・「のむバニラヨーグルト ミルクティー」
最後は「のむバニラヨーグルト ミルクティー」。実はこれなかなかのレア商品だったようで、記事にするにあたり探し回るも筆者の生活圏内のスーパーやコンビニは全滅。諦めかけたところで、遠出した先でフラッと入った千葉県内のスーパーに107円で安売りされていたのを発見した。
公式ページの商品ラインナップには掲載されているので、製造終了して投げ売られてるとかではないと思うのだが、近くのお店にあったら相当ラッキーくらいのレア度ではあると思われる。
さて気を取り直して、この子。やはりよく振ってから開けたので泡がアレだが、開封した瞬間漂うミルクティーの香りが芳しい。色も、分かり辛いが ほんの~りベージュがかっている。プレーンと比べると粘度はやや薄めかな?
あ、だいぶティー。
けっこう紅茶の味が強いが、後味に「ヨーグルトだな」という酸味が残る。粘度はやはりさっきのプレーンより少し劣るか。しかしその分飲みやすく、紅茶のスッキリした香りとヨーグルトの酸味で「爽やかなミルクティー」といった趣だ。
サラッとした優しい飲み口で これはこれとして非常に美味……なのだが、だからこそちょっと中途半端な印象も受けた。「ミルクティー味の飲むヨーグルト」として美味しいものを追求した結果、「バニラヨーグルト」である必然性が薄れてしまったというか。
ミルクティーのやつを飲んでからプレーンの「のむバニラヨーグルト」に戻ると、粘度・濃度の差が一目ならぬ一口瞭然である。やっぱ筆者個人的にはこれぐらいガツンと来てほしいかも。
しかし裏を返せば、この卒のない飲みやすさは 飲むヨーグルトを「飲み物」として楽しみたい勢にとってはむしろ長所ともいえる。これはもう、完全に好みの問題といって差し支えないだろう。
・本家超えか
とかなんとか言いつつ あっちを1口こっちを1口やっているうちに、ひとつ気付いたことがある。
固形の「バニラヨーグルト」より「のむバニラヨーグルト」のほうが濃い。
一般に「飲むヨーグルト」というものは、スムーズに「飲む」べく固形よりも薄くなっているもんだとばかり思っていたが、こうして食べ比べるとむしろ固形のほうが軽く感じられるのだ。便宜上飲み物を名乗ってはいるが、感覚としては普通のヨーグルト……どころか「スイーツ」に近いところにいる気さえする。
「のむバニラヨーグルト」の濃厚さを知るまでは固形で大満足していたのに、いまやちょっと物足りなさを覚えてしまっている自分がいる。もしかすると筆者は、とんでもないものに手を出してしまったのかもしれない。
参考リンク:日本ハム ニュースリリース、日本ルナ 商品紹介「バニラヨーグルト」
執筆:砂付近
Photo:Rocketnews24.