セバスチャン・スタン、ゲイの大麻活動家演じる ─ 「憎しみに中指立てる二人のはみ出し者のラブストーリー」「勇敢なカップル」描く
『』バッキー役などで知られるセバスチャン・スタンが、『アサシン クリード』(2014)や『ニトラム/NITRAM』(2021)を手がけたジャスティン・カーゼル監督最新作『Burning Rainbow Farm(原題)』にてゲイの大麻活動家という役どころで主演することが分かった。米が報じている。
『Burning Rainbow Farm』はジャーナリストのディーン・カイパースによる同名ノンフィクション作品を元に、同性カップルのトム・クロスリンとロリー・ロームを追う物語。1990年代に出会った2人はミシガン州の郊外でレインボー・ファームと呼ばれる、平和で、大麻に親しむ理想郷を築いていたが、地元当局の逆鱗に触れてしまう。2人の幼い息子が連れ去られると、警察とのにらみ合いが続き、アメリカ史上最大かつ最も劇的な包囲戦に発展する……。
本作でスタンのパートナー役を演じるのはレオ・ウッドール。ドラマ「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル」「シタデル」などで注目を集め、『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』ではレネー・ゼルウィガー演じるブリジッドの新たなロマンスの相手を演じた。
カーゼルいわく「『Burning Rainbow Farm』は、憎しみに中指を立て、”これが私たちだ、よくも私たちから奪っていけるな”と宣言できる2人のはみだし者のラブストーリー」だとのこと。「セバスチャンとレオという愛すべき勇敢なカップルを創り上げることにわくわくしています。2人の団結が忘れ得ぬ一作となるでしょう」と意気込みも十分だ。
また脚本を務めるトミー・マーフィーは2015年の映画『ホールディング・ザ・マン -君を胸に抱いて-』でもペンを執り、15年を共に過ごした同性カップルの実話を描いている。フィクション、ノンフィクションに関わらずリアリスティックなカーゼルの作風、マーフィーの繊細で温かい筆致と、そしてスタンとウッドールのコンビが醸し出す調和が見ものとなりそうだ。
スタンがこれまで演じた実在の人物といえば『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』で演じた若き日のドナルド・トランプ役が記憶に新しい。そのほか、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017)ではフィギュアスケーターのトーニャ・ハーディングの夫役を、ドラマ「パム&トミー」(2022)ではモトリー・クルーのドラマー、トミー・リー役をそれぞれ強烈なインパクトで演じ抜いている。
目下、『サンダーボルツ*』では仲間たちをけん引する熱いリーダー、バッキー役を好演中のスタン。『Burning Rainbow Farm』ではまた新たな表情に出会うことができそうだ。
Source: