「西浜突堤」でのフカセ釣りで36cmのクロダイを手中【千葉】北風と濁りが奏功
3月20日(木・祝)、シケ後の濁りを期待して、南房へクロダイ狙いで釣行した。前日は発達した南岸低気圧の通過で、関東地区は雪が降っていたが、当日は天気が回復し、風は収まる見込み。潮回りは中潮で、館山地区は6時51分に潮位145cmで満潮、13時57分に26cmで干潮となる。
クロダイ狙いのウキフカセ釣り
今回向かったのは西浜の堤防。ウキフカセ釣りでクロダイを狙うことにした。5時ごろ到着すると、海上はウネリが入っているが、予想どおり北風が弱く吹いている程度。富浦にある西浜の堤防は釣果が期待できそうなので向かってみる。
この堤防は3本あるが、中央の堤防は網干し場になっていて、漁師の作業場になっている釣り人はあくまで間借りしているという意識をもって竿を出してほしい。一番右側は釣り人が誰もいないので入釣した。
コマセを撒いて釣行開始
用意したコマセは、オキアミ3kgにマルキユーのチヌパワームギスペシャル1袋と、ナンバー湾チヌⅡ1袋を混ぜ合わせて作成。
砂地に沈み根が入っていて、その周辺は比較的水深があり、満潮時間帯やシケ後に狙うと実績がある。
コマセを堤防際に撒きながら様子をみると、エサ取りの姿は見えない。そこで、ウキの周辺にコマセを次々と打っていく。
しかし、エサ取りは皆無で、付けエサがそのまま残ってくる状態が続く。辛抱強くコマセを撒き続けるが状況に変化ない。潮はいい感じで流れているが……。
36cmクロダイ登場
しばらくすると、多少のフグが現れる。それでも、エサは残ったまま。良型を期待して粘っていると、潮がさらにいい感じで動き始め、ウキが沖に流れていく。集中しながら見ていると、するすると消し込んだ。
大きくアワセを入れると、グングンとクロダイらしい引きを感じる。足元のハエ根に注意しながら慎重に魚との間合いを詰めると、海中にギラリと銀色に輝く姿を確認。何度も沖に向かって走りだそうとするのを止める。仕掛けが細いので、慎重に取り込んだのは36cmのクロダイだった。
最終釣果
時合いを意識して次を狙う。釣れそうな気配は感じるが、アタリは乏しく、昼になると水深が極端に浅くなってしまい釣りにくい。夕マヅメまで粘るか悩むが、場所移動を決断、足場を流して納竿した。
今回は1尾の釣果で終わってしまったが、西浜は小場所ながら条件に恵まれるとクロダイの爆釣も期待できる。これからも楽しみだ。
<週刊つりニュース関東版APC・澤田朝寛/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年4月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。