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沖縄で生まれた廃油が全国の道路や駐車場のアスファルトに「Roa(d)cal SDGs Project」

OKITIVE

沖縄県の生協店舗に新たに設置されたのが…

沖縄市にあるコープ美里。学校や住宅街に囲まれ、地元の人によく利用される地域の生協店舗です。2024年、出入り口付近に新たに設置されたのが、家庭で使用した天ぷら油を回収するBOX。ペットボトルなどの空の容器に詰め替えて置くだけと、手軽にリサイクルできる仕組みです。コープ美里では半年間で211.5ℓ、500ミリペットボトルにすると423本分と予想以上に廃食用油が集まりました。集まった油は定期的に地域の油脂会社が回収しバイオマス燃料の原料として生まれ変わります。

使用済み天ぷら油の回収BOX 設置を後押しした県外企業

この取り組みを後押ししたのが佐賀県に本社を置き沖縄にもサービスステーションを構える田中鉃工。 道路や駐車場の舗装原料であるアスファルト合材をつくる設備「アスファルトプラント」を製造・販売している会社です。

田中鉃工は地域の家庭や飲食店から発生した廃食用油を集め、そこから精製したバイオマス燃料を活用しアスファルトを作るプロジェクト「Roa(d)cal (ロードカル)SDGs Project」を立ち上げました。  「ロード」と「ローカル」をかけ合わせた「ロードカル」という言葉には”廃食用油をその地域の誰もが利用する道路や歩道に還元する”という思いを込めたといいます。田中鉃工ではプロジェクトの推進を通して2030年までに全国のプラントから発生するCO2排出量を半分に、2050年までにはゼロにすることを目指しています。

三者が連携して実現 回収BOXの設置

田中鉃工は沖縄県内でも廃食用油のリサイクルを推進しようと、2023年からスーパーや小売店に回収ボックスの設置を提案していましたが、油が店内にこぼれた場合の転倒リスクが設置の壁になっていました。しかし今回、コープおきなわや油脂会社「大幸産業」と連携しBOXの形状や設置方法、回収の仕方などを工夫することで、安全性を確保することができ設置につながったといいます。 今後、コープおきなわでは美里店を含む計8店舗で回収BOXを設置する予定で、回収量やCO2削減量が分かる貼り紙を掲示するなどして、さらなる廃食用油のリサイクル推進を図ります。

こうして使用済み油のリサイクルが普通になる未来に向け、沖縄県内でも大きな一歩が踏み出されました。

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