観光客も通いたくなるジモト食堂!「ごはんや 今津商店」でいただく、牛タンランチの新定番(福岡市西区)【まち歩き】
福岡市西区・今津。海沿いの静かな町に、観光客がわざわざ足を運ぶ食事処がある。その名も「ごはんや 今津商店」。今津運動公園のすぐそば、自然に囲まれたロケーションの中にぽつんと現れるこの一軒は、アツアツの鉄板で提供される牛タン料理が評判を呼び、今や遠方からの来訪者が後を絶たない人気店となっている。
けれど、観光のついでに立ち寄るだけではもったいない。この店には、オープンから1年という短い期間にもかかわらず、すでに地元の人々のあいだにも「いい店ができたね」と親しまれる空気がある。観光客と地元、どちらの心にもそっと寄り添うあたたかさが、この店の魅力なのだ。
■「え、飲食店⁉︎」から始まった、仲間たちの挑戦
このお店のはじまりには、ちょっと胸が熱くなるストーリーがある。ある日、地元の同級生である現在のオーナーが「飲食店をやってみたい」と仲間たちに声をかけた。「えー、本気?」と驚きつつも、その想いの真剣さに心を動かされたという。
「新しいことに挑戦するなら、今だ」と腹をくくった3人が、人生の節目で再び手を取り合った。大人になってからの“はじめての共同作業”は、まさにゼロからのスタートだったという。
お互いを知り尽くしているからこその信頼関係と、同級生の絆が、この「ごはんや 今津商店」にはしっかりと根を張っている。(写真:同級生スタッフのお二人)
■ よくばりに食べていい。名物「今津コンビ」
お店を訪れたなら、まず頼みたいのがこちらの看板メニュー「今津コンビ」(税込1,925円)。鉄板にのるのは、牛タンハンバーグと牛タンビーフ。ごはん、サラダ、牛だしスープがセットになった、まさに“定食のフルメンバー”だ。
特筆すべきは、そのボリュームと味のバランス。粗挽きの牛タンを使ったハンバーグはふっくらジューシーで、高野豆腐を混ぜることで肉汁をしっかりと閉じ込めたやさしい食感に。牛タンビーフは、香ばしく炒めたバターとニンニクの香りが食欲をぐっと引き寄せる。
さらには塩、刻みわさび、ジャポネソース、デミグラスソースの4種で“味変”も楽しめる。牛だしスープはそのまま飲んでも、ごはんにかけて茶漬け風にしても◎。最後のひと口まで飽きさせない仕掛けが随所に光る。
もうひとつ、おすすすめが「牛タンハンバーグと牛タンソーセージ」のセット(税込1,815円)。最初はトッピング扱いだったというこのソーセージ、実は今や主役級の人気者。ぎゅっと詰まった濃厚な味わいとプリッとした歯ごたえがクセになる。ハンバーグのふんわり食感との対比も見事で、一皿で“濃淡の妙”が楽しめるのだ。
■ 今日のごはん、誰と食べよう?
「ごはんや 今津商店」は、ただお腹を満たすだけじゃない。何気ない日常に、ちょっとしたご褒美を添えてくれるような、そんな食事処だ。
一緒にソースを選びながら、ふうふう言って鉄板から食べる時間は、誰かと分け合いたくなる美味しさ。ひとりでも、誰かとでも、きっとあなたの“お気に入りの一軒”になるはず。
牛タンのジュウッという音が、今日の午後を少しあたたかくしてくれる。
そんな一皿に、会いに行ってみませんか?
◼️『ごはんや 今津商店』
住所: 福岡県福岡市西区今津4801−111
電話:092-285-8185
営業時間:11:00~15:00
定休日:火曜・第1・3水曜 ※祝日等で変更の可能性あり
駐車場:あり
Instagram @imazushoten
https://www.instagram.com/imazushoten/