めちゃカンタン!「お肉・野菜をおいしく&正しく冷凍保存」する方法
鮮度が大切な生鮮食品、できればおいしい状態で保存したいもの。みなさんは、上手な保存、できていますか?
【写真で解説】「お肉・野菜をおいしく&正しく冷凍保存する方法」全画像
特に「ちょっとだけ余らせてしまった」「大容量パックを買ってきた」など、すぐには使い切ることができない野菜や肉が手元にあるときは「冷凍保存」が断然おすすめです。
今回は、冷凍食品メーカー「ニチレイ」の担当者に「野菜・肉の便利な冷凍保存術」をリサーチ!
「にんじん・レタス・鶏もも肉」の3種類の食材について、正しい保存方法をご紹介します。
1:にんじんは冷蔵庫に入れるときからが勝負!
みなさんは買ってきたにんじんをそのまま冷蔵庫に入れていませんか?
実はにんじんは冷蔵庫に入れるときからが勝負なんです!
にんじんは水分がついていると腐りやすく、乾燥にも弱い野菜です。
そのため、買ってきたら必ず袋から出し、1本ずつキッチンペーパーに包むのが大正解。
キッチンペーパーに包んだにんじんは、2~3本まとめてポリ袋に入れて軽く口を閉じ、野菜室で立てて保存するようにしましょう。
にんじんの葉のほうを上に向けるのがポイントです。キッチンペーパーは3~4日おきに交換すれば、この状態で約1か月も保存が可能なのだとか。すごい!
冷凍保存のときは薄く切って
余ってしまったにんじんや、いつでも使えるようにカットして保存したい場合には、薄く切って冷凍保存するのがおすすめ。
皮をむいたにんじんを、薄いいちょう切りや細切りなどにし、冷凍用の保存袋に薄く平らになるように入れます。この状態で1か月ほど保存が可能です。
にんじんは冷凍すると食感が変わってしまうのですが、薄切りだと気になりにくいそう。
細切りやせん切りはきんぴらやナムルなどに、いちょう切りはスープなどに、凍った状態のまま使えるので便利ですよ。
2:レタスも冷凍保存できるんです!
【野菜・肉の便利な冷凍保存術/レタス】冷凍したレタスはパリパリになっていますが、レタス同士でくっついているということはないです!
切ったりちぎったりしてから時間が経つと、断面がすぐに変色してしまうレタス。気づいたら赤っぽくなっていた…なんて経験のある方も多いのではないでしょうか。
レタスは購入後すぐ、使わない分だけ冷凍しておくと、鮮度がキープできます。
レタスを冷凍するときには、芯など余分な部分を取り除いて洗い、キッチンペーパーでしっかり水気をふき取ります。
金属に触れると変色しやすくなるという特徴もあるので、包丁をつかわずに手で食べやすい大きさにちぎり、冷凍用保存袋に入れます。袋の空気はしっかり抜くようにしてください。
ポイントは急速冷凍!
レタスを冷凍するときのポイントは「急速冷凍」。
冷凍庫に入れる前にひと工夫。アルミホイルに包んで冷凍することで、より急速に冷凍することができます。アルミや金属のトレイやバットにのせるのも◎。
冷凍庫に入れれば3週間ほど保存が可能です。
なお、レタスは解凍すると水分が出てしまうので、凍ったままスープや炒めものに使うのがベストです。水分ごと調理するのがおすすめだそうですよ。
3:「鶏もも肉」は解凍方法にも注目
冷蔵庫や冷凍庫にあると便利な鶏もも肉。でもパックごと冷凍するのはNGなんです。
鶏もも肉をおいしく冷凍する最初のステップは、「肉に付いたドリップをふき取る」ということ。このひと手間でおいしさが変わります!
ドリップがついたまま冷凍すると、霜や臭みの原因となってしまいますよ。
冷凍用密封保存袋に肉を入れ、空気を抜きながら密封します。
このとき、肉に厚みがある場合には、鶏もも肉1枚を2棟分に切り、厚みが均一になるように包丁で開くと◎。
できるだけ薄くして保存袋に入れるようにしましょう。
空気が残ったまま冷凍すると酸化の原因になるため、しっかりと抜くようにしてください。
冷凍庫では平らになるように冷凍して。急速冷凍機能を使ったり、金属製のトレイの上にのせたりして冷凍するのがよいでしょう。
おいしく解凍するには?
鶏もも肉をおいしく解凍したいときは、おすすめは「流水解凍」もしくは「氷水解凍」。
「流水解凍」は、肉が入った保存袋を流水に当てて解凍する方法です。
「氷水解凍」は、氷水に食材を浸し、随時氷を足して冷たさをキープしながら時間をかけて解凍する方法です。食材が劣化しにくく、ドリップを抑えることができます。
加熱ムラが起きやすい「電子レンジ解凍」や、雑菌が繁殖しやすい「常温解凍」はおすすめできません。
解凍モードのある冷蔵庫であれば、機能を活用して解凍を行うといいですね。
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ちなみに筆者は冷凍保存したレタスとにんじんをそのまま使ってスープを作ってみたのですが、とってもお手軽でした!
冷凍野菜は忙しいときの救世主になりそうですよね。
ぜひみなさんも正しい保存方法で、野菜やお肉をおいしく保存してみてください!
(ハピママ*/伊東 ししゃも)