【菊池郡大津町】若宮神社に城跡を視る。境内には城からの抜け穴が隠されているという伝説に痺れる!~玉岡城跡~
ついに雨模様ばかりの天気予報になってしまいました。 霧のような雨が降る中、菊池郡大津町陣内にとても雰囲気のある光の当たらない神社を見つけました。入って行くとそこは「玉岡城跡」という城跡という事が分かりましたので、少しだけ濡れながら探検してまいりました。
場所は菊池郡大津町
神社の前に道はかなり狭いです。
駐車場はありませんので、大きな車は無理ですが、ぐぐっと路肩に停める事は出来ます。
まず最初に目に入ってくるのはお城のミニチュア。
葉にかなり食べられて緑色になっており、それがまた藪の中の神社という雰囲気を盛り上げてくれます。
城跡と神社
階段があり、その途中に鳥居があります。
雨が少し強くなっても、木々が空を覆っているので、傘が要らない程でした。
玉岡城跡とは一体どのような所なのでしょうか。
案内板がありました。どんなに暗く寂しい所でも案内板があると「あ、ちゃんと忘れられてないんだなぁ」と安心した気持ちになります。 今から430年程昔の事。この山に合志郡を支配していた合志家の家来が先祖代々ここを領地としており、城壁を築き、普段から多くの兵士を訓練して突然やってくる外敵の攻撃に対応できるようにしていたとの事。
階段はそんなに急ではなく登りやすいです。
まるで生えてきたような岩に榊が添えられておりました。
まるでハート型のような御手水でしょうか。
こちらが拝殿です。まるで岩に囲まれたような感じで立っております。
木々も高く
光も少ししか入ってきませんが、雨も遮ってくれました。
このように、神社の周りは大きな岩でぐるりと囲まれているような形です。
こちらは拝殿の真裏。岩が積み重なっております。
かつての城壁のような気もするし、違う気もします。城跡とは言ってもはっきりとした何かが今残っているわけではないようです。ただ、1000人は収容できる合志郡のなかでは大きなお城だったようです。 そしてこの玉岡城は、平地に孤立していた事から外敵から丸見えだったとの事ですが、それを利用して、攻めてくる敵を見つけては挟み撃ち出来るような仕組みにしていたとの事。
ここの階段にはざぁぁぁぁと川の音がしています。
帰り道、裏側からみた模型は割と綺麗で、このようなお城があったのかなぁと思うと、ロマンを感じずにはいられません。 さて、丘をおり、川の音を追い、城跡全体が見渡せる川向うへと移動します。
若宮神社を川の向こうから眺めてみる
雨で水量も多く流れの速い白川。
この茂みの向こう側にちょうど若宮神社がある事になります。 そして、ここ一帯が城跡という事ですが、、
開拓もすすんでおり、「分かりにくい」という結果でした。
航空写真で見ると神社の所だけが丘になっており、そこら一体にお城があったのかなぁと何となくわかるような気がします。 こちらには、城に敵に攻められた時、守りの為に地下を掘って作られた城の抜け穴が若宮神社の境内に隠されているという伝説もあるそう。その岩穴の入口はもう埋もれてしまっていて見つからないとの事ですが、すごい!映画「ショーシャンクの空に」を思い出します。 そういう事を考えながら航空写真を眺めるとワクワクします。
川向を眺めていると、まるで王者のような風格で鷺がじっと雨が止むのを待っていました。とても大きいその鷺は、ここにかつて城があった事を知っているかのように。どこからか敵が来ないかを見張っているように。
こちらの川沿いは春には桜並木になるようです。
この向こうにはかつてお城があったんだなあと思いながら雨の日の散歩道。 今家に居ても誰も攻めてこない平和な日常に感謝しながら、歴史に想いを馳せました。