肉なし炒り豆腐のレシピ。物足りないを解消して主役級のおかず!
肉なしでも大満足。炒り豆腐
調理時間:25分
肉や卵、だし汁を使わずに身近な材料だけで作れる、肉なし炒り豆腐レシピです。「肉なしだと味が決まらない」「コクが出ない」と思いがちですが、ポイントをおさえれば肉なしでも大満足な味やボリュームに仕上がります。見た目は地味ですが、ひと口食べると豆腐の食感と絶妙な味付けに箸が止まらなくなりますよ。
材料(2~3人分)
木綿豆腐:350g
にんじん:50g
しいたけ:2~3枚
長ねぎ:10cm
しょうゆ:大さじ1杯
酒:大さじ1杯
みりん:大さじ1杯
砂糖:大さじ1/2~1杯
合わせみそ:小さじ1杯
ごま油:大さじ1杯
肉なし炒り豆腐を格段においしくする5つの極意
極意1「豆腐選びと水切り」
味が濃く食感のある木綿豆腐を選び、電子レンジでしっかり水切りして味がぼやけるのを防ぐ
極意2「旨味具材しいたけ」
肉や卵を入れない代わりに、旨味と風味の濃いしいたけを入れる
極意3「合わせみそで深みとコクを演出」
基本の和風調味料のバランスに加え、合わせみそを使うことでコクをプラスする
極意4「お好みに合わせて砂糖の量を調整」
ほんのりした甘さがお好みであれば砂糖大さじ1/2杯、クセになる甘さに仕上げたい場合は砂糖大さじ1杯が目安
極意5「旨味を凝縮する炒め方と煮詰め方」
調味料を加える前に木綿豆腐から水分が出てくるまでよく炒め、調味料を加えたら汁気が飛ぶまできっちり煮詰める
作り方
木綿豆腐を水切りする
木綿豆腐を手で粗くほぐし、キッチンペーパーを敷いた保存容器に入れます。あらかじめほぐしておくと水が抜けやすくなります。
さらに上からもう1枚キッチンペーパーをかぶせ、ラップをせずに電子レンジ600Wで2分加熱します。加熱後に時間があれば、皿や容器をのせて10分ほど置いておきます。
出てきた水分を切ります。
調味料を混ぜる
しょうゆ、みりん、酒、砂糖、合わせみそを混ぜ合わせておきます。合わせみそは溶けにくいため、あらかじめ混ぜておくのがポイントです。
野菜を切る
にんじんは千切り、長ねぎは1~2mmの小口切り、しいたけは3~4mmの薄切りにします。
長ねぎを炒める
フライパンにごま油と長ねぎを入れ、弱めの中火で薄く色づくまで炒めます。多めのごま油で長ねぎをしっかり炒めると、風味と甘みが出ます。
にんじんとしいたけを加える
にんじんとしいたけを加え、にんじんがしんなりするまで1~2分炒めます。
木綿豆腐を崩しながら加える
野菜をフライパンの端に寄せ、空いた場所に木綿豆腐を指先で握るように崩しながら加えます。
炒める
強めの中火で野菜と木綿豆腐を別々に1~2分炒めます。木綿豆腐はあまり触らず、野菜は焦げないようにときどき箸で混ぜます。
木綿豆腐から水分が出てくるまで炒めます。
全体を混ぜてさらに炒める
全体をを混ぜ、さらに2~3分混ぜながら炒めます。
調味料を加える
合わせておいた調味料を加え、強めの中火で汁気が飛ぶまで炒めます。
煮詰める
たまに混ぜながら炒め、フライパンを傾けても調味料の汁気が出てこなければ火を止めて完成です。
肉の代わりに旨味や食感をプラス!おすすめの具材
手軽に旨味ちょい足し。ちくわ・さつま揚げなどの「練り物」
ちくわやさつま揚げなどの練り物は、旨味が強いだけでなく、下ごしらえ不要ですぐに使える手軽さが魅力です。魚介の旨味とプリッと食感が、炒り豆腐のアクセントとして大活躍しますよ。
ちくわは薄めの輪切り、さつま揚げは細切りにすると豆腐となじんで食べやすくなります。火をしっかり通す必要がないため、調味料と同じタイミングで加えましょう。
風味豊かに。ひじき・切り干し大根などの「乾物」
ひじきや切り干し大根、干ししいたけなどの乾物を使う、風味豊かな炒り豆腐もおすすめです。保存がきいて栄養豊富な乾物は、肉なし炒り豆腐を奥深い味わいにしてくれます。切り干し大根や干ししいたけの戻し汁には旨味が含まれているので、大さじ2~3杯程度を調味料と一緒に加えましょう。深みのある味わいに仕上がりますよ。
彩り・食感をプラス。枝豆、大豆などの「豆類」
彩りや食感にアクセントを足したい場合は、枝豆や大豆などの豆類を使いましょう。あらじめゆでたり蒸したりしている豆類は、そのまま使えて便利な具材です。植物性たんぱく質を加えることで栄養もアップしますよ。
彩りを足したい場合は枝豆やグリンピース、ほくほく食感と食べごたえを出したい場合は大豆がおすすめです。調味料と同じタイミング加えてみてください。
肉なし炒り豆腐 のQ&A
Q1. 作り置きは可能ですか?
炒り豆腐は冷蔵で2~3日保存可能です。温める際は、耐熱皿に入れてラップをせずに電子レンジ500~600Wで20~30秒ほど加熱してください。炒り豆腐は凍らせると豆腐の水分が抜けてパサパサになってしまうので、冷凍保存は避けましょう。
Q2. 豆腐の水切りの簡単な方法は?省略するとどうなりますか?
電子レンジを使いたくない場合は、豆腐を塩ゆでにする、もしくはキッチンペーパーに包んで常温か冷蔵で30分以上置く方法をお試しください。豆腐の水切りを省略して作ると、豆腐に調味料が染みにくく、味がぼやけて水っぽい仕上がりになります。
豆腐の水切りはひと手間かかりますが、おいしい炒り豆腐を作るためには重要な工程なので、省略しないようにしましょう。
Q3. 木綿豆腐と絹ごし豆腐、どちらがおすすめですか?
水分が少なく味が濃い木綿豆腐がおすすめです。食感がやわらかすぎず、調味料がよく染みて豆腐の存在感が出ますよ。
なめらかな舌触りやペースト状に近い炒り豆腐を作りたい場合は、絹豆腐でも作れますが、木綿豆腐より水っぽくなりやすいのが注意点です。絹豆腐を使う場合は、水切りと炒める工程により時間をかけてください。
Q4. 味付けが薄い/濃い。調整するときのポイントはありますか?
味付けが薄い場合は、しょうゆを小さじ1/2杯ずつ加えて調整しましょう。冷めると味が濃く感じやすいため、やや薄い程度であればそのままでもおいしく仕上がります。
味付けが濃い場合は、具材を足すのがおすすめです。電子レンジで加熱して水切りした豆腐があればベストですが、さっと火が通る長ねぎやきのこを、薄切りか小口切りにして加えても味付けを調整できます。
Q5. 卵を入れてもよいですか?
卵を入れてもおいしいです。調味料を入れて煮詰めたら、溶き卵を加えてさっと混ぜ、半熟に固まったら火を止めて余熱でしっとり火を通しましょう。ふわふわの食感がアクセントになり、炒り豆腐の彩りとボリュームがアップします。
卵を入れることで味付けがマイルドになるため、少し味付けを濃いめに調整しておくといいですよ。しょうゆか合わせみそのどちらかを小さじ1/4~1/3杯程度増やしてみてください。
肉なし炒り豆腐で大満足な食卓を作りましょう
豆腐のプルッと食感が残り、甘さと旨味がクセになる炒り豆腐ができあがりました。隠し味の合わせみそは主張しないものの、独特の深いコクが炒り豆腐のおいしさを底上げしてくれています。
しいたけの旨味と長ねぎの風味、にんじんの彩りが絶妙なアクセントとして大活躍していて、箸が止まらなくなりました。肉なしでも抱えて食べたいくらいおいしい炒り豆腐が作れるので、食卓のメインや副菜としてぜひ作ってみてください。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:Uli(フードコーディネーター/パンシェルジュ/薬膳アドバイザー/レシピライター)