あのマツコさんの次は金メダリスト! 北海道・田んぼアート2025が今年も圧巻! 地元グルメも堪能
全国各地で見ごろを迎えている田んぼアート。先日、冨樫記者が岩手の大谷翔平選手アートを紹介していたが、偶然にも私も、同時期に別地域の田んぼアートを見に行っていた。
場所は北海道・旭川の「JAたいせつ 田んぼアート」。過去にはマツコ・デラックスさんが描かれていたことでも話題になったが、2025年はいったい?
・のどかな場所なのに人がどんどんやってくる
訪問日は、7月の3連休の朝。のどかな田園地帯のど真ん中にあるのに、すでに多くの先客が。
さすが注目度の高さが伺える。
JAたいせつ田んぼアートでは、高さ約8メートルの見晴らし台が設置されており、田んぼアートだけでなく、東鷹栖ののどかな田園風景や、大雪山連邦の山々まで一望できる。
さらに、7月中旬から8月中旬には、見晴らし台1階部分にて地域の新鮮な農産物や加工品をそろえた直売所も営業中だ。
まずは田んぼアートを眺めるために見晴らし台へ。前日の大雨の影響で、階段は水がたまっている。
足元に注意しつつ、ズボンのすそを気にしながら登っていく。わずか3階分ほどの階段なのに、息が切れてくる。
日頃の運動不足が田んぼでバレる。
・登ってみたら、感動が待っていた
見晴らし台のてっぺんに着いて、目の前に広がった景色がこちら!
スケール感を伝えたくて、不慣れなパノラマモードで撮影したため、曲がって見えるが、実際には長方形をしている。
今年は、旭川市出身の陸上選手・北口榛花(はるか)さんが笑顔で登場!
2024年パリ五輪の金メダリストとして世界に名を刻んだ北口選手が、田んぼにでっかく、ドドンと描かれていた。
その名も「榛花スマイル」。テーマは「想いよ届け」。
右側には旭川市のシンボルキャラクター「あさっぴー」と鷹栖町マスコットキャラクターの「あったかすくん」も添えられており、地元愛に満ちあふれた仕上がりだった。
人生初の田んぼアート体験だったが、想像以上に感動した。水田にここまで繊細で、力強いアートを描けるものなのかと、素直に驚きと尊敬を覚える。
前日に乗ったタクシーの運転手さんは「地元なんですが、一度も見たことがなくて……」と話していたが、これはぜひ一度は見てほしい景色だと思う。
とはいえ、岐阜出身の私も白川郷を見たことがないので、人のことは言えないのだけれど。
なお、見晴らし台は若干揺れる。人数が増えるとミシミシと音がする気がして、ちょっとしたスリル体験でもあった。
・地元選手の記録を実感できるコーナーも
田んぼアートの前には、北口選手の等身大パネルとともに、やり投げの自己ベスト投てき距離(67.38メートル)を実際の距離感で体感できる展示も。
「こんなに飛ばすの!?」とビビるレベルの遠さ。これは行ってみないとわからない。
鑑賞自体は無料だが、これだけの田んぼアートを維持および運営するのはきっと簡単なことではない。楽しませてもらったお礼の気持ちとして、寄付ボックスにそっと気持ちを託してみるのもいいかもしれない。
・ご当地グルメもお忘れなく
そしてもうひとつ見逃せないのが、期間限定の直売所。ここで気になったのが以下の2品だ。
極甘ゴールドラッシュを使ったプレミアムコーンスープ(360円)
お米で作ったアイス「愛すご飯 ほうじ茶(300円)」
屋根付きの休憩スペースがあったので、お米アイスはその場で実食。ミルク感は控えめで、ほうじ茶の香りが強い。
お米の粒もしっかりわかる独特なアイスだった。
コーンスープは帰宅後に飲んだが……びっくりするほど甘い! 例えるなら「高級レストランの冷製スープ」。
いや、実際に高級レストランの記憶なんてほぼないけど、たぶんそんな感じ。やさしくておいしかった!
・見ごろは8月中旬ごろまで
公式HPによると、見晴らし台の設置は8月中旬ごろまでとのこと。夏の旅行ついでに立ち寄るもよし、地元の人は朝活がてらでもいいかもしれない。
地元へのリスペクトと、技術の粋が詰まったアート体験を、ぜひ現地で味わってみてほしい。
きっと「榛花スマイル」から元気、もらえます。
参考リンク:JAたいせつ 田んぼアート
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.