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近藤公園・田代万里生・松尾諭、三者三様の魅力あふれる『キャプテン・アメイジング』が開幕 コメント&舞台写真が公開

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『キャプテン・アメイジング』

2025年7月26日(土)シアタートラムにて、『キャプテン・アメイジング』が開幕し、初日開幕コメント&舞台写真が公開された。

世田谷パブリックシアターがおくる夏のアートフェスティバル=“せたがやアートファーム”にて、英国出身の劇作家アリスター・マクドウォールによる、ある男と娘の物語を一人芝居。

本作は、2013年に英国で初演されると多くのメディアが絶賛し、瞬く間に話題となった。本作を演出する田中麻衣子は、日本近代戯曲から海外翻訳作品・ミュージカルなど多岐にわたる活躍で才能を発揮し、高い評価を得ている。

一人芝居でありながら、客席への語りかけではなく、登場人物同士の対話を中心に描かれ、いくつもの役を一人の俳優が演じて物語が進行していく本作。
アリスター・マクドウォールは本作を、俳優が観客と深い関係性を持つことのできる「俳優の芝居」でもあってほしいと記している。全身で演じられるコメディシーンから、心が締め付けられるような場面まで、一人ですべてを演じることになるこの作品を、近藤公園、田代万里生、松尾諭のトリプルキャストでおくる。

さまざまな演出家の作品で多様な役柄をしなやかに演じ、登場人物の内面に潜む繊細な感情を見事に引き出す近藤公園。圧倒的な歌唱力と深い表現力で長年にわたり多くのミュージカル作品で観客を魅了する、世田谷パブリックシアター初登場の田代万里生。幅広い演技力でシリアスな役柄からコミカルな役まで多彩なキャラクターを鮮やかに演じ分ける松尾諭。

『キャプテン・アメイジング』近藤公園 撮影:田中亜紀

『キャプテン・アメイジング』田代万里生 撮影:田中亜紀

『キャプテン・アメイジング』松尾諭 撮影:田中亜紀

卓越した表現力と際立った存在感を持つ3人の実力派俳優による、三者三様の魅力あふれる『キャプテン・アメイジング』を劇場で体感しよう。

【ストーリー】
「名前は? パパの、スーパーヒーローとしての名前。」
「えっと、キャプテン…アメ…イジング。ミスター・アメ…キャプテン・アメイジング。」
「その名前めちゃくちゃダサい! そんなダサいヒーロー、聞いたことないよ! キャプテン・アメイジングは、何する人??」
ガランとした部屋。
男が一人、汚れたマントを着て立っている。彼の名はマーク。キャプテン・アメイジングだ。ホームセンターで働く、世界で最も地味で不健康で冴えないスーパーヒーロー。
宿敵との戦いに娘の学校への送迎、燃え盛る炎に飛び込んでの人命救助。空を飛びながらスーパーマンと苦悩を語り合い、酔っ払ってパブでバットマンと喧嘩。娘の「なんで?どうして?」と質問攻めの日々。娘のためにスパイダーマン柄の布団を買い、寝かせるために物語を作って語る日々。
そんな英雄的冒険の傍らで、男は逃れられない最後のミッションに立ち向かうことになる。そしてスーパーヒーローも、悲劇と無縁ではないことを思い知らされるのだった。
これはマントを着た一人の男とその娘の、たった6年間の記憶の物語である。
開幕コメント

■演出・田中麻衣子
せたがやアートファーム2025での夏の一人芝居、刺激に満ちた75分になるように皆で稽古を重ねてきました。
遂に、開幕です。劇場で、公園さん・万里生さん・松尾さんそれぞれのマークとクリエイティブチームと共に、変幻自在な演劇の魅力を一緒に体験してください。ちょっと特別な体験になると思っています。心よりお待ちしています。

出演(トリプルキャスト・五十音順)

■近藤公園
稽古の約一ヶ月間、主人公マークと共に『キャプテン・アメイジング』の世界を冒険するような日々でした。
ずっと「やれるのか?」「やるっきゃない!」と自問自答を繰り返してきましたが、一緒に考え、励まし、笑い、闘ってくれた演出の田中麻衣子さんを始めとするスタッフの皆さんのお陰で、今ここに立てています。
みんなで創り上げたこの作品を、お客さまにも愛していただけますように。

■田代万里生
ついに!僕の人生で最初で最後になるかもしれない【一人芝居】が開幕します。
これはとんでもない作品を引き受けてしまったと日々感じながらも、カンパニーの皆さんのお力添えもあり、稽古場では孤独を感じることもなく、何とも言えないワクワク感で満ち溢れることが出来ました。
一度も舞台からはけず、約75分前後の一幕ものです。観客の皆さんも、物語のラストにはほんの少しだけフワリと宙に浮いているかもしれません。お楽しみに!

■松尾諭
一人芝居、と聞くと「大変だ」とか「挑戦だ」と皆口を揃えて言いますが、皆さんが仰るほど大変ではない、と稽古開始当初はそう思っていましたが、今の感想は、大変です! ただ、この芝居をやれて良かったと今は思います。その気持ちを最後まで持ち続けられるよう、精一杯楽しもうと思います。

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