吉田町「北オアシスパーク」には災害時に役立つ仕掛けがたくさん!津波防災と町の賑わいづくりを両立させる取り組みとは
2016年に完成、町全体で防災対策
静岡県中部に位置する、榛原郡吉田町。春のチューリップまつりには、毎年多くの観光客が訪れます。その吉田町が今、町全体で防災対策に取り組んでいます。
東名吉田ICから車で5分。2016年に完成した、北オアシスパークです。
サッカーグラウンド2面ほどの広場があり、室内にはセミナーや研修などができるフリースペースがあります。
海のある町、吉田町が掲げているのが“シーガーデンシティ構想”。
吉田町企画課 曽根勇貴主査:津波防災と賑わいづくりを一緒に一体的にやっていこうという町作りの考え方になります。
(防災公園の近くに)商業施設がたくさん立ち並んでいるのは、災害時の物資供給協定を結んで、食べ物であったり生活家電であったり、様々なところで協力をしていただく。
またパーク内にも特徴が…
吉田町企画課 曽根勇貴主査:マンホールがまっすぐ並んでいます。これなにかって言うと、マンホールの上に一個ずつトイレが立ち並ぶんですね。
少しでも快適に避難生活を送ってもらえるように配慮して考えているものになっています。
こちらのベンチは、座る部分を外すとかまどになり、災害時は炊き出し拠点として大活躍。
吉田町の地図が書かれた耐震性貯水タワーにはおよそ40トンの水が貯めてあり、この水だけで4000人以上が3日間は水に困らず生活できるようになっています。
また海岸には、海抜11.8mの防潮堤を作り、その上に展望台や広場を作ることで普段は賑わう場所に。風力や太陽光での発電も可能です。
吉田町企画課 曽根勇貴主査:まず確固たる安全を町民の皆様に確保すると同時に、様々な賑わいづくりによって、みなさんが普段の生活の中で楽しい生活を送ってもらえるような、住んでみたいな・住み続けたいなという町にしていけたらと思っています。