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【アイルランド】聖人パトリックの日とは?

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©小野雅子

日本では3月の行事というと雛祭り、春分の日、ホワイトデーが代表的ですよね!かたやイギリスそしてアイルランドでは世界本の日(3月7日)、聖人パトリックの日(3月17日)などがあります。今年2025年はパンケーキデー(懺悔の火曜日3月4日)や母の日(3月30日)もあるけれど、これらはキリスト教の復活祭に連動している移動祝日。なので毎年3月とは限りません。 そこで当記事では日本人に馴染みの薄い行事のひとつ、聖人パトリックの日をご紹介します!

聖人パトリックの日のパレードの様子

目次

アイルランドの守護聖人パトリック3月17日は聖人パトリックの命日アイルランドの名酒「ギネス」や「ジェイムソン」で乾杯!

アイルランドの守護聖人パトリック

アイルランドの守護聖人となった修道士パトリックは、アイルランドにキリスト教を広めた始祖と言われます。

彼は4世紀(おそらく387年)、西ローマ帝国ブリタニア(現在の英国ウエールズと言われる地域)生まれ。波乱万丈な半生を送ったのちヨーロッパ大陸にてキリスト教神学を学び、ローマ司教の名を受けアイルランドでの布教に人生を捧げました。

さまざまな伝説を生みだした中で最も有名な逸話は、シャムロック(三つ葉のクローバーに近い植物)の葉を例として「三位一体」を説いたというもの。

それゆえ今でもシャムロックは聖人パトリックの象徴であり、ひいてはアイルランドの象徴。この国のシンボルカラーが緑色なのも、これが由縁です

3月17日は聖人パトリックの命日

パトリックの正確な生誕日は不肖ながら、死没は461年3月17日と伝えられています。そのため今もアイルランド共和国および英国の北アイルランドでは、この日は祝日。

またアイルランド国外でも、アイルランド系の住民が多いイギリス、米国、カナダ、オーストラリアなどでは、祝日ではないものの都市部を中心に盛大に祝われています。

もちろんロンドンも同様で、この日に近い週末は特に大きなパレードやイベントを開催。

シンボルカラーである緑色のコスチュームに身を包んだ人々がアイルランド国旗、緑色の風船やリボンなどで飾り立てた山車に乗ったパレードは、見るだけでも大いに楽しめます。

アイルランドの名酒「ギネス」や「ジェイムソン」で乾杯!

またこの日は、アイルランド系パブに繰り出して、同国が誇るビール「ギネス」やウィスキー「ジェイムソン」を飲んで盛り上がる人々も多いです。

とくにギネスブックの世界記録でも知られる「ギネス」は、聖人パトリックの日に最もよく飲まれるビール。当日行われる各種イベントのスポンサーにもなっています。

今やすっかり聖人パトリックの日=ギネスと連想されるようになり、ロゴ入りTシャツや帽子も大人気。この時期にイギリス旅行される方には、ちょっと面白いお土産にもなりますよ!

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