天狗が下北沢の商店街を練り歩く!「第93回下北沢天狗まつり」が1月31日~2月2日に開催
2025年は2月3日(月)が立春にあたるので、前日の2月2日(日)が節分となる。東京都世田谷区の下北沢駅周辺では、「第93回下北沢天狗まつり」が1月31日(金)~2月2日(日)に行われる。天狗が主役というめずらしい節分祭に参加しよう。
天狗が現れる下北沢の節分祭
個性豊かな飲食店や古着屋、雑貨屋などがひしめく下北沢。毎年2月の節分では街を挙げて3日間にわたりさまざまなイベントが繰り広げられる。100年近く受け継がれているこの祭りの主役はなんと天狗だという。
「神奈川県南足柄市にある大雄山最乗寺(だいゆうざんさいじょうじ)では天狗の守護神・道了薩埵(どうりょうさった)を祀っていて、そこで修業したお坊さんが開いた大雄山真龍寺がかつて下北沢にありました。現在は小田原市に移転してしまったのですが、そのお寺ができた昭和初期頃に始まったといわれるのが天狗まつりです」と教えてくれたのは下北沢一番街商店街の宮田健二さん。
メインイベントは2月1日(土)の「天下一天狗道中」。高下駄を履いた大天狗や真っ黒な烏天狗を中心に、山伏・福男・福女などが福豆をまきながら下北沢一番街商店街や駅前を中心に約1時間練り歩く。行列の最後尾を飾るのは、高さ約3m、幅約2mの山車、その名も「天狗面車(てんぐめんしゃ)」。巨大な天狗の面が載っていて、ものすごいインパクトだ。
ちなみに「鬼は外」とは唱えず、「福は内」を3回唱えるのがシモキタ流。「福が充満すると鬼は自ずと退散するであろうという考え方から『福は内』だけを唱えるのです」と宮田さん。行列の最中には「福は内」の掛け声とともに御利益のある福豆が飛び交うので、ぜひともゲットしたい(豆まきは14時20分~、14時40分~、15時30分~の3回を予定)。
飲食店向けの豆まきや商店街イベントも!
1日目の1月31日(金)には界隈の飲食店を舞台に豆まきを行う「烏天狗道中前夜露払いの儀」が、3日目の2月2日(日)には一番街商店街の特別イベント「天狗福豆・目方でドン!」が行われる。「烏天狗道中前夜露払いの儀」では、烏天狗が山伏のほら貝や天狗太鼓とともに夜間営業の飲食店に出没してお店の中で豆まきを行う。どのお店に出没するかはホームページをチェックして出かけよう。
また、「天狗福豆・目方でドン!」は3つのスタンプを集めると、福豆をひしゃくですくうゲームに挑戦できる。当日発表されるラッキーグラム数と見事に合えばピタリ賞としてせたがやPay10,000ポイント(30名まで)、±2g以内ならニアピン賞としてせたがやPay500ポイント(100名まで)がもらえる。
「すくった福豆は差し上げているのですが、福豆がもらえるだけでもうれしいと言って、あえてラッキーグラムを狙わずにいっぱいすくっていかれる方もいらっしゃいますよ。子どもからお年寄りまで楽しんでもらえる人気企画です」と宮田さんはにっこり。参加できるのは先着300名なのでお早めに!
「下北沢の街を見守ってくれている天狗様ですが、行列中は写真に収めるのがなかなか難しいので、今年は大天狗と烏天狗の等身大パネルを用意しました。記念撮影もぜひ楽しんでもらえたら」(宮田さん)。特設会場そばの『下北沢リンク・パーク』では等身大パネルの設置や天狗面車の展示のほか、天狗面や羽団扇(はうちわ)のお守り、升入りの福豆などのグッズも販売されるので、記念にぜひ。
開催概要
「第93回下北沢天狗まつり」
開催日:2025年1月31日(金)~2月2日(日)
開催時間:
1月31日の「烏天狗道中前夜露払いの儀」は20:00~21:30
2月1日の「天下一天狗道中」は14:00~16:00頃
2月2日の「天狗福豆・目方でドン!」は13:00~16:00
会場:下北沢駅周辺(東京都世田谷区北沢)
アクセス:小田急電鉄小田急線、京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩すぐ
【問い合わせ先】
下北沢一番街商店街振興組合☎03ー3468ー2933
URL: https://shimokita1ban.com/tengufestival93/
取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。