果実を楽しむ「果実と氷 岩澤」のフルーツたっぷりかき氷|広島市中区
広島市中区にある「果実を楽しむ」がコンセプトのかき氷専門店「果実と氷 岩澤」。
だんだんと暑くなってきた今、連日多くの人が涼を求めて訪れています。
次世代かき氷機で削る氷と、すべて手作りのソースを使ったかき氷の、おいしさの秘密を取材してきました。
完熟とフレッシュの良いとこどり「生いちご」
かき氷の王道、いちご味も「果実と氷 岩澤」の手にかかれば、新しいスイーツとして生まれ変わります。
構成は、国産生いちご、いちごソース、ミルクエスプーマ、自家製ミルクの4種類と、シンプルな内容です。
使ういちごは提供する時期によって産地や品種を変えており、取材日は、北海道産の「おいCベリー」。いちごソースは福岡県産の「あまおう」で作られていました。
「生で食べるのにぴったりないちごは、フレッシュで瑞々しいものを、ソースに使ういちごは完熟で味が濃いものを……。」と、こだわり抜かれた一品。
フレッシュないちごとソースの濃厚さの違いも楽しめるようになっています。一緒に食べるといちごの味の違いがわかりやすかったですよ。
ふんわりまろやかなミルクエスプーマもお店で作られています。
生クリームの脂肪分や成分、メーカーなど、たくさんのものを試した結果、今の味にたどり着いたそう。
動物性生クリームで作られたミルクエスプーマは、甘さ控えめでフルーツの味を引き立ててくれます。
濃厚なのにしつこくない、まったりしているのに口の中に残らない、まさに、かき氷のためのエスプーマです。
中にはいちごと自家製ミルクのシロップが入っており、食べ進める楽しさもあります。
溶けたあとのかき氷をジュースのように飲み干す人も多いほど、最後までおいしくいただけます。
繊細でやさしい甘さの「桃」
桃、白桃ソース、ミルクエスプーマ、自家製ミルクを使った「桃」は、旬のこの時期のみ登場する期間限定メニューです。
佐賀県産「日川白鳳」が丸ごと1個のった贅沢な一品で、ソースには岡山産の白桃を使っています。
桃の果実自体が繊細な味なので、自家製ミルクは下部分のみと少なめ、かき氷自体も少し小ぶりにしているのだそう。
色が変わりやすい桃は、注文が入ってから皮をむいてカットします。
桃のかき氷は、中にミルクエスプーマが入っており、ふわふわしたやさしい甘さが桃と相性抜群です。
自家製ミルクは、練乳を一切使わず生乳100%で作られています。
乳脂肪分や産地など、さまざまな生乳を試した結果、今は乳脂肪分5%以上のものを使用。
牛乳らしいコクがあるのに、後味がスッキリしているのが特徴で、フルーツのシロップとの相性も◎。
桃にかける自家製ミルクの量は、ほかのかき氷より減らしており、繊細な桃の味を邪魔しません。
桃の甘さと爽やかさをこぼさず包み込んでくれるような、やさしい仕上がりになっています。
メニュー
ふわふわ氷とこだわりのシロップにリピーター続出
週に3日通う人もいるというほど、リピーター続出の「果実と氷 岩澤」のかき氷。
氷やフルーツ、お店の細部にまで行き届いたこだわりについて、店主の岩澤さんにお話を伺ってきました。
ハイテクかき氷機が削り出す氷
お店に入ると、まず目を引くのが、黒いボディのかき氷機です。なんとこちら、最新の電子デバイスが搭載された、日本製のかき氷機なのだそう!
かき氷機の設定次第で、氷の回転速度や氷の厚みが細かく調整できるため、理想的な削り方が実現できます。
おいしく削るためには、もちろん人の努力も必要ですが、電子制御技術が加わることで、作り手に左右されにくい高いクオリティのかき氷になります。
氷は、衛生管理を徹底された純氷。削り方と相まって頭にキーンとこないかき氷に仕上がります。
シロップは試作を重ねて常にアップデート
元々かき氷が大好きで、たくさんのお店のかき氷を食べてきたという岩澤さん。
「国内だと北海道から沖縄まで、台湾などの海外にもかき氷を食べにいきました。たくさん食べていると、フルーツを使ったシンプルでおいしいかき氷のお店が意外と少ないことに気づいたんです」
たくさん食べてきたからこそ、「自分がおいしい!と思えるものを作ったら、みんなに喜んでもらえるのでは……?」と思ったのがお店オープンのきっかけなのだそう。
フルーツへのこだわりも強く、「使うフルーツは国産のみ。市場に行ってたくさんのフルーツを食べて、試作品を作ってきました。今もほぼ毎日新しい味を研究しています」と、岩澤さんは語ります。
これからも旬のフルーツを使ったかき氷が、季節に合わせて登場する予定です。
器やスプーン、カウンターなど細部にもこだわり
「果実と氷 岩澤」では器やカトラリー、内装にもこだわっています。
かき氷が盛られる器は有田焼。磁器は熱伝導率が高く、熱しやすく冷めやすいという特徴があります。
冷めやすい有田焼はかき氷との相性も良く、最後までひんやりしたまま楽しめます。
また、スプーンもかき氷がすくって口に運びやすい形状のものを採用。細部までこだわっているのが伝わります。
さらに、店内はカウンター席のみ。削りから仕上げまでライブ感覚で楽しめます。
ほかの人が注文したかき氷を見て、次の来店時に何を注文するかのめぼしをつける人も珍しくないのだとか。
果実と氷 岩澤の基本情報とアクセス
本通商店街をPARCO方面に進み、BEAMS前で右折。袋町公園方面にまっすぐ行くと左手に「果実と氷 岩澤」があります。
インテリア用品店「PENCIL」のある通りにあるので、目印にしてくださいね。
果実と氷 岩澤の基本情報
住所広島県広島市中区袋町7-18 1F営業時間平日 13:00~19:30
土日祝 11:00~19:30定休日無 ※お休みはInstagramで告知公式Instagramhttps://www.instagram.com/kazitsutokoori_iwasawa/
ライター/丸山希
※紹介している内容は2024年6月取材時点のものです。公開後内容が変更している可能性があります。