犬が『しんどい』ときにみせるサイン5選 体調不良を見極める方法や正しい対処まで
犬が『しんどい』ときにみせるサイン5選
犬は体調が悪いときも言葉で訴えることができません。しかし、行動や仕草に異変が見られるので、飼い主は日頃から愛犬の行動を注視しておかしな点はないか毎日チェックすることが重要です。
ここでは犬がしんどいと感じているときにみせるサインを紹介するので、愛犬が体調不良に陥っていないか確認しましょう。
1.同じ場所から動こうとしない(元気消失)
普段は活発に部屋の中を歩き回ったりおもちゃでひとり遊びしたりしている愛犬が、なぜか今日に限って同じ場所から動こうとしない、ずっと寝ているという場合は、体調不良の可能性が高いです。
腹痛や気持ち悪さなどで動く気力がないため、ずっと同じ場所に伏せて休んでいるのでしょう。注意深く様子を見守り、翌日になっても様子が変わらない場合は、一度動物病院で診てもらってください。
2.食欲がなくなる
人間も体調が悪い時は食欲が落ちるように、犬も体調が悪くなると食欲不振になることはよくあります。普段は美味しそうにドッグフードを食べている愛犬が突然食べなくなったら、体調不良を疑ってください。
食欲がなくなるときは、腹痛や嘔吐、下痢などの症状の前兆であることも多いです。何らかの症状を起こしていないか観察しておきましょう。
3.寝姿勢・座り姿勢がいつもとは違う
寝ているときの姿勢や座っているときの姿勢が普段と違う場合も注意が必要です。偶然座り方や寝方が違う場合も多いにあり得ますが、ときには痛みや不快感を覚えている箇所を庇うために寝方や座り方を変えていることもあります。
例えば、ぎゅっと体を強く丸めていたり、お腹に負荷がかからないよう伸ばすような姿勢で休んでいたり、足を横にずらしてお姉さん座りしている場合は注意が必要です。
4.歩いていてもすぐに座り込んでしまう
散歩中、普段は何の問題もなく歩いている愛犬が、途中で息切れを起こしたり座り込んでしまったりすることはありませんか。
体調不良によって体力が過剰に消耗されていたり、どこかに痛みや不快感を覚えているのかもしれません。
無理に散歩を続行せず、少し休んでから家に帰り、足に痛みを感じていないか、体調が悪い様子を見せていないか見守ってください。
5.体がブルブルと小刻みに震えている
体調不良のとき、犬は痛みや不快感、そして不安から体をブルブルと小刻みに震わせることがあります。
どこか不安そうな表情で飼い主のことを見つめながら震えている場合は、「助けて」「なんだか体がおかしいよ」と訴えているサインです。
犬が体調不良になったときの正しい対処法
紹介したように犬が体調不良になったときは、全身に触れてみて愛犬の様子を確かめてみてください。ある特定の場所に触られることを嫌がったり、「キャン!」と悲鳴のような声を上げたりする場合は、その部分に痛みや不快感を覚えているサインです。
また、元気消失、食欲不振、下痢や嘔吐などの症状が2日以上続いている場合は、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。ストレスや不安から来る症状ではなく、何らかの原因がある可能性が疑われます。
まとめ
いかがでしたか。犬はしんどいとき、紹介したような異変を行動や仕草に表すことがあります。飼い主が早めに体調不良に気づき、適切な対処をとることで重篤な症状を回避することにつながるので、日頃から愛犬の様子をしっかり観察しておきましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)