<テストなのに>スマホばかりで勉強しない中1。みんな勉強しているのに!取り上げていいですか?
音楽を聞いたり動画を見たり、SNSを覗いたり……スマホを見ていると何時間も経ってしまうというママもいるのではないでしょうか。それは子どもも同じ。大人でも自制しづらいのに、子どもなら余計にのめり込んでしまうのかもしれません。
『中1女子です。はじめての期末なのに、テスト勉強をしない。中間はほぼ何もしなくてもいい点数でした。期末はそんな甘くない。「勉強しなさい」と言ってもスマホで動画を見てばかり。友だちからのLINEがピタリとおさまり、「みんな勉強しているよ!」と言っても聞きません。スマホを取り上げていい?』
このような悩みを抱えるママは、少なくないのではないでしょうか。中学に入学したはじめの中間テストはほとんど勉強しなくても点数が取れていたけれど、期末テストはそうはいかない……。そのような親の焦りとは裏腹に、子どもはスマホで動画やSNSを楽しんでいる。注意しても聞く耳を持たない。どうすれば勉強に向かわせられるのか。取り上げる? 話し合う? ママたちの体験や意見を交えて、対応策を探ります。
「成績が落ちるまで放っておく」という選択
まず一定数いたのが、本人が痛い目を見るまで放っておくというママたちです。
『どこかのタイミングで成績が落ちたら、危機感が芽生えるかもよ』
『成績が落ちて痛い目にあうまで放っておく。どうせ言うこと聞かないだろうから』
何も制限せずに過ごさせて、成績が落ちてからスマホの扱いについてルールを作る、という段階的対応をすすめる声もありました。また成績が落ちれば、ママが言わずともお子さんに危機感が芽生えて勉強するようになる可能性もありますよね。それを待ってみるのもいいのかもしれません。
『「期末の結果が悪ければ、次は取り上げる」と伝えておいて、実際に成績が下がったら二学期は没収。子どもも納得しやすい』
また急にスマホを取り上げるのでは、娘さんも納得しないでしょう。あらかじめ「期末の成績が悪ければ、次は取り上げる」と話しておいて、実際に下がったら次は没収するのがいいのではとアドバイスをくれたママもいました。
取り上げたら逆に荒れたケースも
スマホを取り上げるというのは、親にとっても強硬策の一つ。効果がある場合もあれば、逆効果になるケースも……。
『気持ちはわかるけれど、取り上げても全然かわらないどころか荒れるだけでいいことなかったわ、うちの子』
『うちの子はスマホの制限時間を過ぎても、学校から支給されたiPadでYouTubeを見ている。そこまで管理できん。もう疲れるから言うのはやめた』
制限することそのものが目的になってしまうと、勉強への意欲が高まるどころか、親子関係の悪化にもつながるリスクがあります。「没収=解決」ではないという現実もあることを、ママは知っておくことが大切かもしれません。
成績に問題がなければ自由に任せるという考え
スマホを自由に使っていても成績を維持しているなら、「親があれこれ言う必要はない」という意見もありました。
『成績がいいなら好きなようにやらせたらいい』
『中間のいい点数がどれくらいなのかわからないけれど、好きにさせたらいいのでは? けれど、友だちにLINEしたり連絡したりするのは迷惑だからさせないでね。期末で成績を落としたら、スマホのルールを再考することを伝えておけば』
没収しないでこのままにしてみるとの声もありました。きちんと学校で授業を聞いて、課題をこなしているなら、家庭学習が少なくても成果が出る子もいるのでしょう。ただし、この「成績がいいならOK」方針には、冷静な見極めが必要です。中間の結果だけで判断するのではなく、期末・通知表での推移を見ながら判断するのがよさそうです。 また公立中の場合は高校受験があるため、テストの結果が内申点に大きく影響するという点も忘れてはいけないとの声もありました。
まずは「対話」と「ルールづくり」から
最も多く聞かれたのが、「取り上げる・放っておく前に話し合いを」という声です。
『将来について話してもいいと思う。中学から自分への評価が、内申点や偏差値として数値化される現実。偏差値・内申点が進路に直結する現実を一緒に知っておく』
『きちんとルール作っておかなきゃ、これから大変だよ』
『うちは1週間前から没収だよ。ただ休憩ときはOKにしているから、ちょこちょこ返しているけれど。大学生の上の子は「当時はいやだったけれど、あのとき没収してくれてよかったわ」とこの間言っていました』
最初にルールを作らずにスマホを与えたなら、あらためて約束を作るべき。何がよくて何がダメなのか、子どもと一緒に考えていくことが必要だとママたちは言います。スマホの時間管理アプリを導入したり、利用時間の上限を話し合いで決めたりすることで、取り上げるよりもスムーズに改善することもあるかもしれません。 またママが「とにかく勉強しろ」という姿勢では、子どものやる気はコントロールできません。「1時間勉強したら、15分スマホOK」「英単語を10個覚えたら、YouTubeを10分見よう」など、短く達成感のある目標を立てることも一つの手。一方で、それでもダメだったら? との不安には、「一度本気でぶつかってでも話すことが必要」というコメントがありました。
子どもを信じる一歩を
子どものスマホの使用状況に、ママとしては不安を感じることもあるでしょう。けれど子どもは少しずつ、自分で気づいて学んでいく存在です。すべてをコントロールしようとするより、本人に任せてみる、でも困ったときはいつでも支える……そのような姿勢が、子どものなかに自主性と責任感を芽生えさせるきっかけになるかもしれません。 失敗して、そこから立てなおす力をつけることも、成長の一部です。親子で納得できる「スマホとのつき合い方」を見つけることが、長い目で見れば勉強を習慣づける第一歩になるでしょう。