『三笠のキングと、あと数人』出演・三原大樹さんインタビュー!親友の横浜流星さんも応援「地元・北海道で仕事ができてうれしい」 【#ミカキン 連載vol.5】
北海道の小さな町の、幻みたいなひと夏の話——。
かつて炭鉱で栄えた北海道・三笠市。
その静かな街並みを舞台に、少し不思議な「ひと夏の物語」が幕を開けました。
13年ぶりに北海道放送(株)が制作する、連続ドラマ『三笠のキングと、あと数人』(通称・ミカキン)。
4月25日(金)ごご6時半から、全6回に渡って放送をしています。
本記事では、出演者の三原大樹(みはら・だいき)さんにインタビュー。
役柄や作品に込めた思いについてお話を伺いました。
「トマト」役・三原大樹(みはら・だいき)さんにインタビュー
【今回の役どころ】
●トマト(演:三原大樹)
主人公・健太(演:高杉真宙)が加入することになったメンズ地下アイドル「ワンダフル・ヴェジタブルズ」のリーダー。メンバーカラーは赤。
北海道ご出身の三原大樹さん、地元・北海道を舞台にしたドラマ撮影について
――三原さんは北海道出身ですよね。『ミカキン』は地元・北海道を舞台にした作品ですが、どのような経緯で出演が決定したのでしょうか?
きっかけは、僕の親友の俳優・横浜流星からの紹介でした。
彼とは高校時代の同級生で、今も一緒に銭湯に行ったりする仲なんです。
僕は2023年に事務所を退所をし、現在もフリーランスとして活動しているんですが、(横浜)流星と会話をしている中で、本作品のエグゼクティブプロデューサーを紹介していただいたのがきっかけです。
『ミカキン』にはたくさんのご縁を感じています。
高校生の時に参加させていただいた『Stand Alone』という短編映画も、同じプロデューサーの方が手掛けていました。さらに、今回主演を務める(高杉)真宙くんも高校の同級生ですし、撮影の舞台が地元の北海道というところにも深いご縁を感じています。
北海道の仕事で帰郷するのは、今回が初めてでした。
家族や親戚一同もとても喜んでくれて、本作に参加できたことを心から嬉しく思っています。
――「トマト」役を演じてみていかがでしたか?
今回の「トマト」役は、東京に出ていった主人公・健太(演:高杉真宙)の挫折を描く上で欠かせない存在だと思います。
(高杉)真宙くん演じる「健太」は、一生懸命になるがゆえに周りとの確執が生まれてしまい、東京で挫折して地元の三笠に帰ってくるという役柄です。
そんな「健太」のトラウマを描く上でとても大事なシーンを任せていただいたことを嬉しく思いますし、とても楽しく演じさせていただきました。
本作の出演を後押してくれた親友・横浜流星さんとのエピソード
――本作への出演のきっかけには、高校時代からの親友である横浜流星さんの後押しもあったそうですね。お二人はどのような高校生活を送っていたのですか?
流星とは、高校時代から今まで変わらず仲の良い関係を続けています。人は誰でも時とともに変わっていくものだと思うのですが、あれだけ大きな存在になっても、友情や人柄が変わらないところが、本当に彼の素敵なところだなと感じてます。
高校時代は、お互い若さゆえに尖ったところもあったと思うんですが、高校2年生のときに、流星の大きな仕事が決まってからは、一気に大人になったというか。仕事に対する熱意も増して、ひと回りもふた回りも大きくなったなと感じたのが印象に残っています。
今も忙しい中で時間を見つけて僕たちに会いに来てくれる時も、仕事の大変さを感じさせず、いつも通りの明るい流星でいてくれる。そこが本当に素敵だなと思います。高校時代と変わらない関係でいられるのも、やっぱり流星の人柄あってこそだと感じます。
高校時代、一緒に銭湯行ったり、流星も辛いラーメンが好きなので、放課後に食べに行ったりしていました。今でもお互いに仕事が終わった後、銭湯行ってラーメン食べて2~3時間過ごして解散!みたいなこともしています(笑)
卒業してから10年経ちますけれども、高校時代も今もやっていることが変わらない(笑)このままおじいちゃんになっても、変わらない関係のまま親友でいられるんじゃないかなと思ってます。
30代を迎える三原さんが描く”これから”
――本作は、若者たちの成長を描いた青春群像劇ですが、三原さんご自身はこれからどのように成長していきたいと考えていますか?
これから30代を迎えるにあたり、自分自身をもっと進化させていきたいと考えています。現状の自分では不十分だと考えまして、心機一転、2023年に事務所を退所してフリーランスとして活動を始めました。
現在は主に舞台のお仕事をさせていただいていますが、今後は本作のようなドラマや映画など、映像作品にも積極的に挑戦していきたいなと思っています。
これまでは目の前の仕事に対してがむしゃらに取り組むことしかできませんでしたが、30代を迎えるにあたっては、今後は役者としてもっと活動の幅を広げていきたいと思っています。
まだまだ北海道への恩返しが十分にできていないと感じているので、これからさらに北海道での仕事を増やし、恩返しができように、頑張っていけたらなと思っています。
それから、北海道日本ハムファイターズがとても好きなので、いつかエスコンフィールドで始球式ができたら最高だなぁと思っています!
北海道の視聴者・読者へのメッセージ
――最後に、北海道の視聴者・読者へのメッセージをお願いします。
今回、仕事で北海道に戻ってこられることをすごく嬉しく思っています。
高校から上京した僕でさえ、こんなにも強い地元愛を持つ北海道ですから、長年この地に暮らしている道産子の皆さんは、もっともっと、北海道愛が溢れる方たちばかりだと思います。
『ミカキン』は、道産子の皆さんが愛してやまない北海道の魅力が詰まったドラマだと思います。北海道を盛り上げる作品の一つとして、道産子の皆様はもちろん、全国の視聴者の皆様にも北海道の魅力が伝わるといいなと願っています!
HBC制作 Nisshoドラマスペシャル『三笠のキングと、あと数人』(全6話)
【放送概要】
■番組名:Nisshoドラマスペシャル『三笠のキングと、あと数人』
■放送局 : 北海道放送株式会社(地上波北海道ローカル)
■放送日時: 2025年4月25日(金)午後6:30スタート 毎週(金)全6話
■再放送日時:2025年4月29日(火)午後11:59スタート 毎週(火)全6話
■主 題 歌 : GLAY/「Beautiful like you」
■番 組 HP : https://www.hbc.co.jp/tv/mikakin/
【STORY】
アイドルを夢見て上京した青年・健太と、地元で何者かになろうとあがき続ける先輩。心にぽっかり空いた穴を埋められずにいる二人が再会し、町の未来を変えようと動き出す。
現代社会での生きづらさを抱えた若者たちが巻き起こす騒動と、波乱に満ちたひと夏の日々をコメディタッチで描いた、魂をゆさぶる青春群像劇。
夢を追って転んでも、笑ってまた立ち上がればいい!小さな町で全力疾走する若者たちの魂の物語が、今ここから始まる ── 。
監督:榊原有佑、門馬直人、針生悠伺
脚本:我人祥太、林青維 原案:田邊馨
出演:高杉真宙、柄本時生 / 森田想、奥野瑛太、黒田大輔、阿部進之介、久保田磨希、柾木玲弥、皇希、しゅはまはるみ、東てる美 / 竹中直人、西岡德馬
***
取材: 山田文裕
文・編集:Sitakke編集部 ナベ子