『コンスタンティン2』積極的に準備中 ─ 「当時はキアヌに批判もあった」が「続編ずっと望んでいた」と監督
キアヌ・リーブス主演、2005年公開の映画『コンスタンティン』が蘇る。今やカルト的な人気を獲得したこの映画の続編企画が水面下で進行中だ。長らくファンの間で待望論があり、現在はついに脚本が仕上げられているところ。その最新の進捗について、前作監督のフランシス・ローレンスが希望の持てる報告を米に明かしている。この調子であれば、近いうち実際に製作が開始されてもおかしくないかもしれない。
『コンスタンティン』はDCコミックの人気アンチヒーローを実写化した映画。ロサンゼルスに住む、煙草の似合う悪魔祓いジョン・コンスタンティンをカナダ出身のキアヌ・リーブスが演じたが、このキャラクターは原作コミックでは金髪のイギリス人という伝統がある。そのため公開当時には、原作改変であるとの批判もあった。
「1作目が公開された時は、“僕たちのコンスタンティンが世間に受け入れてもらえた”という感じはしなかったんです。金髪のイギリス人じゃないとか、キアヌは相応しくないとか、そういう批判がたくさんありました」と振り返るローレンス。公開当時はあまり評価されなかったとの実感を語るが、実はその後も続編の制作を密かに望んでいたという。
「『コンスタンティン』は、他のどんな映画よりも続編が相応しい映画だと思っていました。もっと掘り下げたい世界観があるし、キャラクターも本当に大好きで、もっと探求したいんです。」
その後、2020年のコロナ禍で開催されたオンライン版のサンディエゴ・コミコンで、ローレンスとキアヌ・リーブス、プロデューサーのアキヴァ・ゴールズマンはZoomにて、米公開15周年を記念して作品を懐古した。現在に至る続編の企画準備は、どうやらこのオンライン・イベントがひとつのキッカケになっていたようだ。
「15年周年のタイミングの時に、僕たちはZoomで集まって、またやろうよという話をしたんです。それでまたアクティブになって、最終的にハードルを全て乗り越えることができた。そして現在、積極的に脚本に取り組んでいます。“よし、世界がこの映画を受け入れる準備ができたぞ”という感じではありません。確かにファン層も広がったと思いますし、カルト・クラシック化している感じも確かにあります。それはすごくワクワクするし、奇妙な感じでもあるけれど、僕たちがずっと愛してきたものです。」
前作はアメリカでPG-13指定となっていたが、続編はR指定となる見込みだ。ローレンス「続編はR指定にしよう。マジモンのR指定映画を作ってやろう」との意気込みを製作陣の間で共有していることを明かしている。
アキヴァ・ゴールズマンが執筆する脚本について、少なくとも初稿は書き上げられており、既にプロデューサーロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラの手元に渡っていることがわかっている。ボナヴェンチュラも相当な思い入れがあるようで、「怖くて読めない」「良い作品であってほしい」とを口にしている。
現時点で具体的な製作スケジュールまでは明かされていないが、2025年は米公開20周年の節目となる。これに合わせた何かしらの発表があっても、きっとおかしくないはずだ。
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