本尊の特別開帳に350人 飯山観音長谷寺で
厚木市の飯山観音長谷寺(飯山5605)で、開山1300年を記念した本尊「十一面観世音菩薩」の特別開帳が始まった。初日の4月8日は好天に恵まれ、市内外から約350人が訪れてにぎわいを見せた。
飯山観音は、奈良時代の725年に行基が創建したと伝えられ、807年には弘法大師がこの地で教えを広めたことが契機となり、領主の飯山権太夫が伽藍を建立したとされる。源頼朝が秋田城介義景に命じて造営した観音堂には、「十一面観世音菩薩」が安置され、行基が手彫りで造像した胎内仏が納められている。坂東三十三観音霊場の第六番札所としても知られ、「飯山観音」の名で多くの巡礼者の信仰を集めてきた。
この日は、あつぎ観光ボランティアガイド協会が境内にブースを設置し、訪れた参拝者を案内した。参加者たちは、ガイドによる歴史や見どころなどの説明に熱心に耳を傾け、特に境内から望む景色に感嘆の声を上げていた。
4月の特別開帳は20日(日)と27日(日)に予定されている。