横浜市議会議員 金沢区補欠選挙 国民民主・横溝絢子氏が初当選 2万票差で自民との一騎打ち制す
金沢区の横浜市議会議員補欠選挙が8月3日に投開票され、国民民主党新人の横溝絢子氏(46)が4万4140票を獲得して初当選を果たした。同じく新人の自民党・甲斐誠氏(41)は2万4944票で及ばず、国民が自民との一騎打ちを制して議席を獲得した。
今回の補選は、金沢区選出で市議を4期務めた高橋徳美氏が、横浜市長選出馬のために辞職したことで実施されたもの。与野党新人同士の一騎打ちとなり、9日間の選挙戦で議席を争った。
国民は選挙戦3日目に榛葉賀津也幹事長、最終日のマイク納めには玉木雄一郎代表が応援に駆けつけるなど、党幹部が選挙戦を後押し。2週間前に投開票された参議院議員選挙の勢いのまま自民候補に約2万票差をつけ、今年2月の南区補選に続けて議席を得た。横溝氏は「当選して安心した。街頭では女性から声をいただくことが多かった」と選挙戦を振り返り、「金沢区のために一日でも早く結果を残して、選んでよかったと言われるようにならないといけない。これからがスタート」と意気込みを語った。
自民2議席目失う
一方、自民は横浜市内各区の市議が連日応援に入り、甲斐氏ととともに区内を回った。しかし、党への逆風もあり、約2万票差をつけられ、金沢区での2議席目を守れなかった。結果を受けて甲斐氏は「これが今の時代を表しているというのを率直に受け止めなければならない」とし、「消防士としての経験を政治にいかしていきたい、挑戦する気持ちは変わらないので、次の選挙に向けて準備していきたい」と話した。
今回の補選は市長選と同日の投開票となり、投票率は44・79%。2021年に行われた補選での投票率と比べると23・69ポイント高かったが、23年の前回選挙を0・04ポイント下回った。